9月15日 鶏

昔願ったやりたかった理想の生活みたいなものが、ちゃかり現実化しちゃっている今日このごろである。
山に鶏が居て、養蜂場に蜜蜂が居て、たまに鹿とか猪をもらって来て肉にして食う。自由業でぶらぶら生きている。

本来この日記タイトルが「規律」を標榜しているように、朝イチか、夜寝る前かに、明日何をやるかー?とか、一ヶ月単位で何をやるかー?人生をどの方向に向けるかー?を考えてゆくのが本旨であるが、今日のように「最近の俺の活動」を伝える形式になってしまっていて、これは初心から逸脱しちゃっているということを弁解しておかねばならないな。

鶏。

ラーメン屋の残渣に動物性タンパク質とカルシウムが豊富に含まれていて、素晴らしい栄養源になっている。良い卵に必要なものは何と言っても動物性の餌と殻の原料のカルシウムだ。残渣養鶏をやる上で非常に恵まれた環境と言える。

今までの課題はひたすら炭水化物源の確保であった。本来なら炭水化物系の残渣のほうが安価であって確保は容易なはずであるが、高価で希少なはずのタンパク質と脂質が余って腐らせる、という贅沢な状況であった。

その問題が一気に解決することとなったのが今回の米袋搬入大会で、去る9/13に、弊社の男衆総出で7トンからのクズ米クズ麦を貰ってきてしまったのであった。9月初旬からそれら米麦(べいばく)の置き場スペースの確保に毛も抜ける思いで頭を悩ませ、ゴミ捨てや倉庫整理に狂奔していたが、ついに米麦の搬入を成し遂げて鶏小屋の炭水化物不足は一挙に解決どころか一転して今度は米が余るという事態になったのである。

一昨日、膨大なる米麦の搬入大会を実施した。搬入方法はトラックからのバケツリレーで一袋30kgの米袋を抱え、男から男へ渡し、倉庫へと積んでゆく。男どもは米袋を抱いて走る。筋肉と持久力をフル活用する。弊社男子社員らは、ふだんからさほど強度の高い生活をしておらず、しかしながら肉体を鍛える事には前向きな意識を持った奴らが揃っているから(皆それぞれ多忙による運動不足を憂いている)、過酷な労働というよりもむしろ有事に備えて肉体を鍛えておく意識で、米袋運搬大会に取り組んでいた。ワイは広背筋を鍛えられるという理由で、筋力的に最も過酷な米袋をトラックから降ろすパートを志願。一心不乱に米袋を運ぶ男たち、さながら柔道部の練習である。

7トンの米袋が倉庫いっぱいに高く積み上がる様子を見て、ワイの気分は「領主様」であった。年貢をもらう殿様とはこう言う気分であるかと。なお、米袋の中身は虫が湧きまくったゴミでしかないのではあるが。

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①日記こそが己が人生を成功に導く鍵だと確信している。 ②Q.どんな風に日記をつけているのか?A.この程度のもんです ③俺には秘密が多すぎる。

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