vol.3 マスターゴッホによるド直球のTwitter講座~マイクロインフルエンサー入門~
ゴッホ サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(57:21)は購入後に視聴可能。
第3話(全5話)
(2020年8月ヤコバシ記す)
本作をより深く理解するにあたっては、本作の収録タイミングと背景について知っておくことが好ましい。
2012年末、衆院選で自民党が圧勝し民主党政権は倒れた。翌2013年7月の参院選でも自民党が圧勝し、ねじれ国会を解消。第2次安倍内閣が発足した。
こうして「アベノミクス」が始動し、同年7月には半沢直樹の1期目が大ヒット、9月には「お・も・て・な・し」にて2020年東京オリンピックの誘致が決定した。
2013年とは、そんな年であった。
その2013年の初夏、6月24日。
藤沢数希氏のメルマガ「週刊 金融日記63号」にて、とある読者からの投稿が掲載された。下記は、その一節の引用である。
『僕は考えました。
なんで一途に女の子を想っているのに(そして慎ましくセックスしたいだけなのに)、こんな風にコケにされにゃならんのか?と。
僕は悟りました。
愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!
愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!
なぜ?こんなに苦しいのなら・・・こんなに悲しいのなら・・・
「愛などいらぬ!」
僕は、その時から愛を捨てました。
週刊金融日記を読み、帝王の星が目覚めたのです。』
匿名の彼はそう結んで、鮮烈な印象を残していった。
後に聖帝サウザーと呼ばれる男の誕生した瞬間であった。
続く2014年、2015年と金融日記に名論文を投稿し続け、読者達の支持と尊敬を集めていく聖帝サウザー氏。
藤沢数希氏の小説『僕は愛を証明しようと思う』のアマゾンレビューにおいて、これまた名文と名高い、
『見えないライオンを倒すため。そしてあなたを守るため』
を投稿し、恋愛工学界隈での地位を揺るぎないものとした。
そして2016年から「白熱教室」企画が始動。
さらに2017年の1年間毎日更新のアメーバブログが好評を博し、さらに認知層を広げていく。
「2017年1月1日からの1年間」という区切りをもってアメブロは完結・休眠し、次の方向性を模索していた2018年2月初旬。本作Vol.1~4の収録がなされたのである。
この時期の聖帝サウザー氏は、勤め人も卒業し、次のステップを模索していた頃であった。
なおVoicy「サウザーラジオ」の第1回は2018年3月24日。
本作Vol.1~4は2018年2月初旬の収録であり、Voicyパーソナリティとなる前の収録だったことを補足しておく。
恋愛工学の実践者であり、同門の徒であったマスターゴッホは2018年1月30日にVoicyのパーソナリティとなった。こうして「声出し」を解禁したマスターゴッホは、かねてよりオファーのあった聖帝サウザー氏の白熱教室シリーズへの出演を快諾。
このような背景で、本作の収録が実現したのだった。
さて、Vol.3ではフォロワー約1万人のアカウント保持者になると得られるメリットのひとつ「著名人と接触できる」を受けて、幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏と接触したマスターゴッホの体験談を枕に、箕輪氏の手掛けた5冊の書籍についての解説とそれに対する未来への意見が展開される。
『日本再興戦略』落合陽一
『まだ東京で消耗してるの?』イケダハヤト
『モチベーション革命』尾原和啓
『多動力』堀江貴文
『お金2.0』佐藤航陽
以上5冊である。
各々、主題は異なるものの、その根底にはこれからの日本が迎えていくムーブメントの未来予測が流れている。
これまで物理的・物質的・金銭的・文化的な制約によって東京へ一極集中せざるを得なかった日本人。しかし近年のテクノロジーの進歩によって、かつてのように地方へ人々が還流していく動きが活発になると予想する。その先駆けとなる思想が、この5冊には編まれていた。
これまで無条件に受け入れてきた西洋的な二項対立的な思想・価値観は、実は東洋人が元来持っていた価値観にそぐわなかったのではないか。曖昧、渾然、中庸…それが東洋人が元来持つ、価値観だったのではないか。これまで、本来はマッチしない西洋思想に傾倒していたばかりに、社会に不要な軋轢を生んでいなかったか。
そのような不都合を、インターネットを媒介とした各種テクノロジーで徐々に解消して、かつてのこの国のスタイルに戻っていけるのではないか。山と海に区画された地方の集合体が、元来の日本の姿である。そして点在する平野に、藩が置かれて地方自治を行なっていた。
インターネットを通じてお金を稼ぐことができるようになれば、そのような体制に戻ることは不可能ではない。また地方には都心にはない素晴らしい資源が豊富に眠っている。
これまで多くの人々は、生活費を稼ぐために、わざわざ上京して勤め人になった。東京に通勤するために家賃の高い首都圏に住み、高い食材を買い、満員電車に乗った。稼いだお金は、そのまま生活費に消えていった。
かつての東京には文化的な優位性があったが、インターネット配信や通販の発達によって、既にその優位性は失われつつある。つまり東京に固執する意味もまた、失われつつあるのである。
生活費を稼ぐために、高い経費を支払って、勤め人生活を維持するという壮大な矛盾に、そろそろ気付き始める者が現れた。
その先鋒がイケハヤ氏であり、聖帝サウザー氏である。
まさに「まだ東京で消耗してるの?」の名キャッチそのものであろう。
時は現在、2020年8月に戻る。
本作の収録から2年半が経った。聖帝サウザー氏は都心を離れ、地方に移住した。2018年3月24日のVoicyデビューから人気をブレイクさせて長らく1位の座を維持し、伝説になった。
同時に不動産経営を拡大しつつ、社員を募集・雇用してラーメン屋をオープンさせた。ツイッターのフォロワー数も、3.8万を超えた。
あの2018年2月に語り合ったことの多く―――いや、それ以上のことを聖帝サウザー氏は実現して形にしてきた。
そうして聖帝サウザー氏は、ネット芸人からも軸足を移しつつある。リアル世界の方が楽しくて、やることが山積みだからだ。
農業、養蜂、狩猟、ラーメン屋、不動産―――
しかしそれらを手繰り寄せるために、「フォロワーが多いアカウント」の力が役に立ち、その速度を早めてくれたことも忘れてはならない。
ツイッターは、個人の力を増幅させる装置といえる。
ある程度の規模になれば様々な場面でレバレッジを効かせて、自分を助けてくれる有用なツールとなるのだ。
つづく。
著・ヤコバシ
(2020年8月ヤコバシ記す)
本作をより深く理解するにあたっては、本作の収録タイミングと背景について知っておくことが好ましい。
2012年末、衆院選で自民党が圧勝し民主党政権は倒れた。翌2013年7月の参院選でも自民党が圧勝し、ねじれ国会を解消。第2次安倍内閣が発足した。
こうして「アベノミクス」が始動し、同年7月には半沢直樹の1期目が大ヒット、9月には「お・も・て・な・し」にて2020年東京オリンピックの誘致が決定した。
2013年とは、そんな年であった。
その2013年の初夏、6月24日。
藤沢数希氏のメルマガ「週刊 金融日記63号」にて、とある読者からの投稿が掲載された。下記は、その一節の引用である。
『僕は考えました。
なんで一途に女の子を想っているのに(そして慎ましくセックスしたいだけなのに)、こんな風にコケにされにゃならんのか?と。
僕は悟りました。
愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!
愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!
なぜ?こんなに苦しいのなら・・・こんなに悲しいのなら・・・
「愛などいらぬ!」
僕は、その時から愛を捨てました。
週刊金融日記を読み、帝王の星が目覚めたのです。』
匿名の彼はそう結んで、鮮烈な印象を残していった。
後に聖帝サウザーと呼ばれる男の誕生した瞬間であった。
続く2014年、2015年と金融日記に名論文を投稿し続け、読者達の支持と尊敬を集めていく聖帝サウザー氏。
藤沢数希氏の小説『僕は愛を証明しようと思う』のアマゾンレビューにおいて、これまた名文と名高い、
『見えないライオンを倒すため。そしてあなたを守るため』
を投稿し、恋愛工学界隈での地位を揺るぎないものとした。
そして2016年から「白熱教室」企画が始動。
さらに2017年の1年間毎日更新のアメーバブログが好評を博し、さらに認知層を広げていく。
「2017年1月1日からの1年間」という区切りをもってアメブロは完結・休眠し、次の方向性を模索していた2018年2月初旬。本作Vol.1~4の収録がなされたのである。
この時期の聖帝サウザー氏は、勤め人も卒業し、次のステップを模索していた頃であった。
なおVoicy「サウザーラジオ」の第1回は2018年3月24日。
本作Vol.1~4は2018年2月初旬の収録であり、Voicyパーソナリティとなる前の収録だったことを補足しておく。
恋愛工学の実践者であり、同門の徒であったマスターゴッホは2018年1月30日にVoicyのパーソナリティとなった。こうして「声出し」を解禁したマスターゴッホは、かねてよりオファーのあった聖帝サウザー氏の白熱教室シリーズへの出演を快諾。
このような背景で、本作の収録が実現したのだった。
さて、Vol.3ではフォロワー約1万人のアカウント保持者になると得られるメリットのひとつ「著名人と接触できる」を受けて、幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏と接触したマスターゴッホの体験談を枕に、箕輪氏の手掛けた5冊の書籍についての解説とそれに対する未来への意見が展開される。
『日本再興戦略』落合陽一
『まだ東京で消耗してるの?』イケダハヤト
『モチベーション革命』尾原和啓
『多動力』堀江貴文
『お金2.0』佐藤航陽
以上5冊である。
各々、主題は異なるものの、その根底にはこれからの日本が迎えていくムーブメントの未来予測が流れている。
これまで物理的・物質的・金銭的・文化的な制約によって東京へ一極集中せざるを得なかった日本人。しかし近年のテクノロジーの進歩によって、かつてのように地方へ人々が還流していく動きが活発になると予想する。その先駆けとなる思想が、この5冊には編まれていた。
これまで無条件に受け入れてきた西洋的な二項対立的な思想・価値観は、実は東洋人が元来持っていた価値観にそぐわなかったのではないか。曖昧、渾然、中庸…それが東洋人が元来持つ、価値観だったのではないか。これまで、本来はマッチしない西洋思想に傾倒していたばかりに、社会に不要な軋轢を生んでいなかったか。
そのような不都合を、インターネットを媒介とした各種テクノロジーで徐々に解消して、かつてのこの国のスタイルに戻っていけるのではないか。山と海に区画された地方の集合体が、元来の日本の姿である。そして点在する平野に、藩が置かれて地方自治を行なっていた。
インターネットを通じてお金を稼ぐことができるようになれば、そのような体制に戻ることは不可能ではない。また地方には都心にはない素晴らしい資源が豊富に眠っている。
これまで多くの人々は、生活費を稼ぐために、わざわざ上京して勤め人になった。東京に通勤するために家賃の高い首都圏に住み、高い食材を買い、満員電車に乗った。稼いだお金は、そのまま生活費に消えていった。
かつての東京には文化的な優位性があったが、インターネット配信や通販の発達によって、既にその優位性は失われつつある。つまり東京に固執する意味もまた、失われつつあるのである。
生活費を稼ぐために、高い経費を支払って、勤め人生活を維持するという壮大な矛盾に、そろそろ気付き始める者が現れた。
その先鋒がイケハヤ氏であり、聖帝サウザー氏である。
まさに「まだ東京で消耗してるの?」の名キャッチそのものであろう。
時は現在、2020年8月に戻る。
本作の収録から2年半が経った。聖帝サウザー氏は都心を離れ、地方に移住した。2018年3月24日のVoicyデビューから人気をブレイクさせて長らく1位の座を維持し、伝説になった。
同時に不動産経営を拡大しつつ、社員を募集・雇用してラーメン屋をオープンさせた。ツイッターのフォロワー数も、3.8万を超えた。
あの2018年2月に語り合ったことの多く―――いや、それ以上のことを聖帝サウザー氏は実現して形にしてきた。
そうして聖帝サウザー氏は、ネット芸人からも軸足を移しつつある。リアル世界の方が楽しくて、やることが山積みだからだ。
農業、養蜂、狩猟、ラーメン屋、不動産―――
しかしそれらを手繰り寄せるために、「フォロワーが多いアカウント」の力が役に立ち、その速度を早めてくれたことも忘れてはならない。
ツイッターは、個人の力を増幅させる装置といえる。
ある程度の規模になれば様々な場面でレバレッジを効かせて、自分を助けてくれる有用なツールとなるのだ。
つづく。
著・ヤコバシ
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