4月28日 善玉菌

俺は、闇の中で穴を掘っていた。

一心不乱に、穴を掘っていた。

穴を掘るための道具などない、視界の悪い中で、廃材の角材で、未開部族のようにして穴を掘っていた。

ラーメンの丼ぐらいの穴が空いて、その隣には同じぐらいの量の土の山ができていた。

――――

聖丁倶楽部のリフォーム界で、淡路島に来ていたのだ。築古戸建てのリフォームのお仕事である。たいへん楽しい仕事だ。

昼間リフォームし、夕方には大浴場的なやつに入って焼肉を目一杯食う。淡路島の風呂も身体中にお絵かきした朋友(ポンヨウ)が入浴しにくる味のある昭和の浴場だった。こぎれいな風呂はもう飽きたし、むしろこう言う汚い風呂に風情を感じるようになったのである。

夜は参加メンバーで車座になってお喋りに興じる。

その夜のおつまみに、俺は、たらふく「お腹に良いやつ」を食った。

睡眠の質を改善すると言うヤクルト20000(仮名)を飲み、ヨーグルトを400g一気に食い、ドラッグストアで買ってきたオリゴ糖を100ccぐらい直ビンしたのだった。

異変はすぐに来た。

腹の中でボコボコ何かが沸騰するかのように盛んに気泡を吐き出しているのである。

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①日記こそが己が人生を成功に導く鍵だと確信している。 ②Q.どんな風に日記をつけているのか?A.この程度のもんです ③俺には秘密が多すぎる。

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