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vol.1 成功する地方移住と田舎暮らしについて語る決定版~イノシシを捕まえて報奨金で儲ける方法~

太田製作所さま サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(54:48)は購入後に視聴可能。

第一話(全六話)

本オーディオは、成功する地方移住について語る決定版の音声教材である。不肖この僕も地方移住を志してそれを成し遂げて、楽しい田舎暮らしをしている側の人間であるが、都会で勤め人をやりながら「勤め人を卒業して田舎に移住したいなあ」と将来を思い描いている人にとって、これ以上のコンテンツが詰まった内容はそうそう無いだろう。おすすめできる。内容はごく正道路線で、本屋で売られていても良さそうなレベルだが、本屋には売られていなくて、近年の出版というもののパワー低下を感じられなくもない。
さて、田舎に移住して楽しく暮らしてゆくには何らか現金収入のアテが必要になる。その一法として、イノシシを捕獲しまくって現金収入にしよう、と本オーディオでは提案をしている。なお、これを収録したのは2021年の2月のことで、今を去ること一年半前のことだ。オーディオ発表を遅らせた理由は、一に僕のズボラ、二にコロナ禍だしネット芸人はお休みモードにしようとしていた、三に僕や講師の太田先生がこの時まさに得意の絶頂にあって(これはオーディオの声の調子に克明に刻まれています)天下取ったような気分になっていたが、だいたいこう言う調子乗ってる時はその後すぐに高転びにすっ転ぶものなのが人間世界であり、それを見極める意図もうっすらあってオーディオ発表を急がなかった次第である。果たして、僕も太田先生もその後いい感じにつまづいたのだが(何かは秘密)、幸い致命傷となることはなく、事業は好調そのものである。
イノシシの捕獲で金儲け、という点についてもたった一年半でありながらオーディオ収録時から比べると甚大な変化が起こってしまったと告白しなければならない。コロナ禍でみんな暇になってにわか猟師が急増したこと、豚コレラの影響でイノシシが相当数を減らしたこと、だ。つまりイノシシ楽勝で捕まえて楽勝で金儲かるってことは無くなって来ている、と。そもそもイノシシは賢いのでそんなに簡単に捕まるもんでも無い。聡明なリスナー諸兄は「罠屋のポジショントーク」ってやつを差し引いて聴けると思っているし、その上で重大な学びを得るだろうことを僕は期待しているが。ちなみに、豚コレラについて、福岡や佐賀など西日本勢はさほどに影響を感じていない。が、関東から関西、中国地方では影響は甚大であるそうだ。イノシシが煙のように姿を消したという。豚コレラ感染が疑われるイノシシは肉としての価値も暴落である。まあでもその後には豚コレラを克服したスーパーイノシシが数を増やして大繁殖してくるに違いないのだろうけれども。

オーディオブックの真面目な内容紹介はこれぐらいにしておこう。真面目なやつはヤコバシさんがやってくれるので、僕は例によって書きたいことを書いておこうと思う。それこそ、一年半の時間差の有利を活かさぬ法は無い。今だから書けることを書き、皆様に伝えるのである。

そうだな、田舎の起業のし易さについて語ってみようか。
人のまばらな田舎では、事業の立ち上げについて、ある必勝法がある。
それは、

「落ちてるものを拾う」
「拾ったものを売る」
「ネットで都会の人に売る」

これである。実に単純明快である。仕入れがタダなので儲からないということが無い。
イノシシにしても落ちてるのと一緒だ。太田製作所立ち上げヒストリーでも出てくるが、家や工場(こうば)がタダ同然で手に入ったから事業が立ち上がっている。ボロ戸建てにしても田舎では捨て値で売られているが、我々はそれを拾い、借りる人を付けて、都会の投資家に投資商品として売るだけのことでメシ食ってる。ラーメン屋やってみても分かることだが、当地九州では畜産が盛んなためか、出しガラの骨がほとんど捨て値みたいに安かったりする。品質は高いのにゴミだ。

残念ながら都会ではこういうチャンスはなかなか無い。人が多いからである。
人が多いゆえに自然目端の利く人が多くなり、落ちてるものを拾う人が増える。ほとんどのゴミ(落ちているもの)は既得権益化されて支配されている。ぽっと出が割り込むスキマはまず無かろう。

落ちているものを拾う、という第一必勝法よりも少し洗練された手口になるが、田舎では人々が困る問題も長く放置されている。問題を解決するサービスを考えれば良いのである。問題があって、解決方法を提示して、お金を得る、すなわちサービス業である。第二必勝法である。
これも田舎では文字通り「そこらじゅうに困りごとが落ちている」状態であるが、都会では落ちていない。既に事業化されてしまっていることが多い。たとえばコロナが始まりたての頃に部屋をまるごと除菌するサービスが話題となったが、田舎にはこんな業態は無くて、需要はあるのにずっと放置されていたままだった。都会にはあった。彼らは特需景気のうまい汁をたっぷりと舐めたはずだ。とまれスキマなくサービスが広がっているのが都会なのである。

生き馬の目を抜く街、東京では、落ちている問題を収益化するだけでは飽き足らない。別に大したことでもない問題をでっち上げるというとても高度なことまでやる。脱毛とかね。他にも色々あるがこの稿の趣意ではないので止めておくが。なんにしろ、問題のでっち上げレベルにまで行くと、もう素人の出る幕じゃ無くなってくる。無資本成り上がりの初代資本家である我々はそんな複雑なことはしなくても良いと思うのだ。田舎で落ちているものを拾って売ればよろしい。それが成功する地方移住の要諦である(※田舎に引っ越して2時間通勤して勤め人する地方移住はダメ!ゼッタイ!)。そして、昨今のイノシシがそうであるように、落ちているものの顔ぶれは時とともに変わるし、放置される度合いもその時々で移ろうてゆくものである。誰も拾わないものを見つけることが大事だ。

最後に、都会の旨味についても振れておきたい。オーディオでは全く顧みられていない話題ではある。

都会のヒト・モノ・カネ。ヒト、多い。モノ、少ない。カネ、うじゃうじゃ唸ってる。
そう、都会とは何か?というと、僕の理解ではカネの集積地である、ということだ。カネが主人でヒトはそのしもべである。
ではいったい、カネがなぜ集まるのか?
それは増えたいからである。カネには意志がある。増殖したい欲だ。殖えることこそがカネの本能に他ならない。

「殖えてどうするの?」
というのはカネにとっては愚問である。
「殖えること自体が目的なんだ」
と、もしもカネに口があればそう言うであろう。キミら人間もそうじゃないのかい?ぐらいの皮肉で返してくるかもしれない。そして、
「もしもボクが殖えることに手を貸してくれたら、お礼にキミを豊かにしてあげるよ」
とも言うんである。かくして我々は、カネの下僕となりにけり。資本家の誕生である。

都会ってなんだ?
という話に戻るが、都会というのは投資商品の街だと思う。
投資商品とは何か?というと、「それを買えばお金が殖える」という商品のことだ。消費を最終目標に置いていない商品(※さしずめ本オーディオもその類である)。代表的な投資商品とは、株式や不動産などであろうか。あと広告も投資商品だ。

株式について語ってみようか。株式というのは、あるビジネスを、何千、何万分之一、と細かくして、そのビジネスの何万分之一の所有権(およびそのアガリを得る権利)を販売しているものだ。ビジネスが成長すれば株価も上がる。成長期待だけで値が上がるし、衰退期待だけで値下がりもする。また、ホールのケーキよりもショートケーキの方が価値が高い理論で、分割して、買いやすいサイズになると買いたい人が増えて値上がりするの要因もあり、まあ要するに現代の錬金術である。小さいサイズになれば決算書読めない人でも単なるノリで買うことになるから、やはり値上がりしやすい。
これはホールケーキを作れる人間(起業家)からすると、夢のような収益機会が都会にはあるって事になる。自分で作った会社を細分化して売ることで、会社まるごと売るよりもものすげえカネになるからだ。商品じたいを売るのではなく、商品を顧客に売って収益を得ている会社を、細切れにして売る商売。資本主義の世界ではコレが圧倒的に一番儲かる。工場作って商品を作って売るよりも投資商品を売れ、である。が、しかし、投資商品を作るには基本的な商売が作れなければならないのだけれども。

株式の上場であるとか、投資信託の組成、REITの組成、まあ広くは金融商品の組成であるが、儲かって儲かって仕方がないことである。田舎では絶対に出来ないことだ。もし仮に金融商品の組成や流通に関係する施設が物理的に破壊されてその機能をまるごと失ってしまうとしたら、東京が東京じゃなくなるぐらいには、金融街というのは都会を都会たらしめるものであると言える。そして金融でガバガバ大儲けしている人が、ユルユルの財布で自分の家を買ったり借りたりする訳である。金融は都会の真ん中でしか出来ない仕事だからカネさえあれば近くに住みたい。ゆえに都心の地価は上がる。

つまり、何が言いたいか?というとだな。
東京に住むんなら、投資商品を作る仕事をしてないとダメだよ、という事である。IT系とかで起業家やって、キレイな決算書を何期ぶんも作って、投資家の投資を呼び込んで、株式公開を目指すとかね。都会に住むならそう言う仕事をしなければ、だ。あるいはその金融の周りの商売も良い。これでもかと富がばら撒かれている。おこぼれを吸える仕事が良い。あと、東京では不動産も面白いだろうな。金融の調子さえ良ければ東京の不動産は天井知らずで値上がりする。買えば上がる。カネは、その自己増殖欲を満たして、たいへん気分良くなってくれるだろう。

東京でやっちゃいけない仕事の筆頭は勤め人だな。養分。まるで面白くない。あとスモールビジネスもつまらない。競合が多くて粗利の幅を労働力再生産の原価まで落とされてしまう。都会では、小資本の自営業は叩き合いで疲弊するのである。
もし勤め人をやるなら、東京の賃金体系でもって地方で暮らすのが良い。または手当てをいっぱいもらって離島とか僻地に赴任するもいいだろう。だが、そもそもである、給料でカネをもらってそのカネを使い果たしてしまう奴は、カネから祝福されない。カネはそいつの元から逃げ出して、殖やしてくれる人の所に飛んでいく。

それなら田舎に移住して、落ちてるもん拾って売る方がずいぶん良い。その手引きとなるのが本オーディオである。

聖丁

【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。

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