5月15日、16日

日記を書く暇もないぐらいに一日中予定が詰まっている。

とにかく蜂の世話をやらねばならない。

5/16の夜中からは関東リフォーム会に遠征する。帰ってくるのが5/27の夜中なので、実質的に二週間近い留守となる。

この養蜂ピーク時期に二週間の不在は非常にまずい。西洋蜜蜂にとって5月中旬~下旬とはまさに旅立ちの季節だからである。

西洋蜜蜂は分封と言って、昨年生まれの現役女王が、娘の働き蜂たちを元巣からごっそり引き連れて、新天地を求めて旅に出て増殖する。元あった巣箱には半分の働き蜂と、新女王になる予定の王台(サナギの部屋)が数個残され、数頭の新女王蜂がほとんど同時に羽化するや姉妹間で血みどろの格闘戦をやって後継者すなわち「真女王」を決める。

敗れた新女王は死に、勝った女王は親が残した働き蜂(女王にとっては姉たち)を掌握して忠誠を誓わせる。元巣の支配を一統して、王として君臨するのだ。天に二日なく地に二王なしというが、西洋蜜蜂の巣箱にも複数の女王は並立し得ない。新女王は全ての姉妹女王を始末する。

ライバルとなる妹の女王がまだ幼虫であれば働き蜂を使役して部屋を壊して殺し(進撃の巨人で王家の血を引く人々が無垢の巨人を操れる例の咆哮のようなものを、女王蜂も使える)、王台の中でサナギになっていれば自らの針で王台ごと突き刺し、サナギの柔らかい外皮もろとも貫いて毒を注入(女王蜂の針は姉妹の女王と戦う時だけに使われる)して殺し、全ての始末が終わって完全に統一を果たしたあと、交尾飛行へと旅立つ。

西洋蜜蜂の生態と言うのは本当に面白い。

とまあ蜂について書き始めると止まらなくなるので、ここら辺にしておこうと思う。本当は新女王の交尾相手となる雄蜂の生態も面白いのだけど、割愛せざるを得ぬ。

5/15は朝から晩まで、養蜂弟子に「おれの留守中」の指示を出した。

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