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vol.1 防人先生に学ぶ『ボロアパマン』のトラブルシューティング

防人レボリューション サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(01:00:05)は購入後に視聴可能。

(全2話のうちの第1話)

こちらのシリーズは、追加収録をした防人先輩のトラブルシューティング編である。全2本。
危機に際会した防人先輩は何を考えどう対応したのか?
メガ大家・防人Rさんの重たい決断を追体験できるオーディオとなっております。

とまあ、上に書いたことはよくある「人の失敗談から経験値を得る」というあれである。
今思うと、なんか普通の話だなと。いや、勤め人の頃の僕に対してならば十分響いたキャッチコピーであったと思う。だからこれを読んだ多くの人は、響いたならば素直に響いて頂いてくだすっていて何も問題ない。その道を進めばちゃんと勤め人卒業できる。本当です。

しかし今の僕には少し物足りない。性格が歪んでしまったためだろう。
中小企業のオヤジとして毎日のように失敗と決断をしまくっている僕からすると、最近思うことに、事業家やってて無駄な失敗って存在しねえんじゃねえかな、とかね。
「これを聴けばあなたも無駄な失敗を避けて通れる」
と言う殺し文句が出ると、反射的に眉に唾つける動きが完全に身についた海千山千男になりつつあるとともに、失敗は決して悪いことじゃないという経営哲学が醸成されて来ている、という二つの理由から斜に構えてしまうのである。

ビジネスにおける凄く大事な気付きというのは手痛い失敗から得られる。
あるビジネスで、普通の人ならば即死するようなダメージ量の罠が仕込まれているとして、それを食らってなお乗り越え生き残った事業家からしたら、その罠は今度は一転して、新規参入者を寄せ付けない(ふるい落としてくれる)参入障壁となって自分を守ってくれる事になる。
たとえばここに不動産コンサルみたいな人が居るとしよう。教え子を手取り足取りの指導によって失敗を先回って回避してくれるのだとしたら、それはきっと失敗の先送りにしかならないのではないか、と。

真の教訓とは己のリアルな痛みのみから得られる。

深刻な反省を通過しない限りやはり人は学ばないもので、反省しない限りいつか必ず罠には引っ掛かって大ダメージを負う未来は、しょせん不可避の運命なのだ。
もしも正しい不動産コンサル(苦笑)の仕事があるとしたらそれはきっと「教え子が死なないギリギリのダメージ量に調節して罠に引っ掛けてやる」事であるだろう。

ちなみに僕の中小企業経営者のオヤジとしての仕事は、社員に死なない程度の失敗をさせて学んで貰うというのもあるにはあるが、より重要なのは経営者として譲れない一線を敷き、そこに達しない社員は落伍しても構わないと思って圧をかける事かなと思う。(※収録当時はまだ社員全員残ってた時代だったのが、今聴くと大昔の感慨)
実際に落伍者は出るが、仕事は学校じゃないし社員は客じゃない。ま、こう言う事言うと宇宙から来た平等主義左翼思想のゴミみたいな奴がピーピー騒ぎそうなもんだが、君らは、志々雄真実が喝破した「所詮この世は弱肉強食!」と言う大自然の掟をちゃんと考えた方がいい。

不動産賃貸業もそう。
強ければ生き、弱いやつは脱落する。
弱いやつは物件買えないまま一生ワナビーで生きる。あるいは、一軒目で色々しんどくなって心折れておしまい。
つまりは『根性無し』というやつで、彼らはいつも肝心な所で妥協と言い訳と他責に流れてしまう。
この性根は何冊本読んでも何本オーディオ聴いても、何時間SNSの情報収集に励んでも、何回大家さんの集いに行っても矯正できないものであるらしい。

閑話休題。

「諦めない限り人生には成功しかない」という命題について今一度考えてみる。

不動産界隈では伝説として語り継がれている軍神・加藤ひろゆき総統の人生に、そのヒントがあるので紹介したい。

加藤先生はハリウッドスターを夢見て26歳で単身渡米、最後は玉砕寸前のガダルカナル状態で日本に戻って来られた。(ここだいぶ端折ったけど、白熱教室の過去作に加藤ひろゆきさんの人生について誰よりも詳しくインタビューしたやつがありますのでご参照を!勇気が出ます!)
・どんなに落ちぶれてもシケモクだけは吸うまいと誓っていたのに、最後は貧窮の余りシケモクに手を出していた
・サービスの悪いインド人が経営する売店で、安い水を買わざるを得ない状況
・一日の食事は安物のパスタだけ
・体力の消耗を避けるため一日中ベットで横になり、仕事依頼の電話が鳴るのを待つだけの暮らし

こんなような惨憺たる状況に追い込まれていたのである。さて、この時のこの状況の加藤さんに、

「諦めない限り人生には成功しかない!」

と励ませるだろうか。この言葉に一体いかほどの価値があるだろうか?と。

僕の人生においても例えば新卒一社目の超絶パワハラ企業の末期なんかは酷い有り様だった訳で、あそこで耳を塞ぎ目を閉じ、心を殺して何も感じないように鈍感化する方に走っていたら、亡霊のような人間になっていただけだと思う。今の僕(感受性が売り物です)は間違いなく存在しないだろう。

加藤さんもギリギリの所で決断をして、ハリウッドの売れない役者稼業から転進シタのであった。
転進してなかったら玉砕して今頃は靖国の英霊になっていたかもしれず、もしそうだとしたら作家・不動産投資家・ラジオDJの加藤ひろゆきさんは存在しておらず、加藤先生の著書に励まされて勤め人卒業を成し遂げた多くの成功者も生まれていない。
仮に、当時の加藤さんが敵地米国で散華し英霊になってしまった世界線があったとしたらだ、僕も勤め人卒業出来てない可能性がけっこう高いし、防人先輩も投資家として成功していないかもしれないとすれば、考えるだに身の毛がよだつ思いである。

「適切に諦めたから今がある」

と言えるのではないか。

生きて祖国の地を踏んだ加藤さん当時32歳。所持金200ドル。長引く飢餓生活で体力気力はボロボロ、傷病兵の様な状態で地元北海道の北狭島市(仮名)に戻ったと言う。
そこから激安アパート経営で奇跡的な復活を果たし、勤め人を卒業。今では大地主、大金持ち、日本を代表する不動産投資家の一人である。何より、毎日楽しそうにラジオ配信をしておられて、素晴らしい成功者のロールモデルであると思う。

これはなぜかというと、たとえ32歳無職所持金200ドルの境遇からでも

「諦めなかったから」

である。ヤクザ風味の海の家で天啓が下って、激安アパート経営を閃いたとの事だが、その閃きとその後の行動とは諦めなかったからである。その意味では「諦めない限り人生に成功しかない」は真である。

僕も過去にぶざまな敗退をたくさん重ねた。それこそ「転進」であった。負けるべき所では負ける、これをを徹底した。余計な人間関係はぜんぶ切った。不義理もしたし、上司を後ろから刺したりもしたし、ここぞと言う時は陰湿な計略も使った。(※だからこそ、勤め人卒業以降は義理人情で生きていきたいとか勝手に思っている)
勤め人の身の上から資本家に成り上がるのは、やってやれない事では無いにしろ、やはり並大抵のことではない。「諦めない」「大事な所では負けない」「チャンスに食らいつく」「一時的な逆境から逃げない」ここらへんの気持ちが非常に重要になってくる。

ネット芸人や会社経営者になってから僕は色々な人間を見てきたが、成功しない人たちに共通している点を一つ挙げるなら、頑張りどころがおかしい、である。言葉を変えると、負け方を知らない、となるかな。
この手の人々は「オメー逃げるのか!?」とか「負け犬は家に帰れよ!」みたいな安っぽい挑発全般にえらい動揺しやすいという精神構造を持っている。顔真っ赤にして発奮するか、メンタルブレイクして萎縮して逃げる、という両極端の反応を示す。
成功者になれるタイプの人間ならば「うんうん」と涼しい顔でスルー出来る事が、彼ら「弱さ」を抱えて生きている人間は中庸な態度が出来ない。韓信の股くぐりの通りである。

「諦めない限り人生には成功しかない」

と言う人生観は、上でも語った通り、僕は大賛成の哲学である。
ただ、弱い人間たちには、僕や防人先輩が解釈しているようには解釈できないんだろうなと思う。
彼らは「コンプレックス」という濁ったレンズを通して世界を見ているからね。


聖丁

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