6月13,14日
昨日は蜂蜜の収穫であった。今年は、昨年の全滅危機からの立ち上がりの年。実質の一年目であり、雑巾がけからの再スタートである。
採蜜当日は朝早く起き、養蜂場に行って蜂の巣から蜜枠を取り上げる。
蜜でいっぱいになった蜜枠を、採蜜場に持って行く。
採蜜場では蜜しぼりチームが待ち構えていて、受け取った蜜枠の蓋をはがし、遠心分離機にかける。
採蜜も5年目にもなるとみんな手練れだ。役割分担で一気に進む。
遠心分離機にかけたら蜜枠は空っぽになるが、なるべく早くこの空っぽの蜜枠を蜂たちに返却しに行かねばならない。
この返却時、蜂たちはめちゃくちゃ怒っている。蜂にとって、血と汗と命と引き換えにして溜め込んだ蜂蜜を取り上げられたのだから、そりゃあ怒りもするらん。
こう言う自然の仕事をすると、仕事における男女差が明らかになる。
ワイは、危険だけど短時間で済んであとはぶらぶらしておられるみたいな仕事が好きだ。典型的な男である。怒り狂った蜂たちが弾雨となって降り注ぐ中をかいくぐり、実際たまに蜂に刺されたりしながら、蜜枠を取り上げ採蜜場へと持ち帰る。あとはボケーっとしとる。採蜜じたいには、実を言うとさほど興趣をそそられない。
いっぽうで、採蜜場での蜂蜜搾りの仕事は、女衆がかなり好きであるらしい。やんややんやお喋りしながら、こまごまと蜜蓋を剥がして、遠心分離機して、蜜を濾し、空き瓶の煮沸消毒して、蜂蜜の瓶詰めをして、という、喋りながらの手仕事たちである。
仕事が主なのかお喋りが従なのかわからない、むしろ会話の肴としての手仕事だ。
地方都市で、生産活動に携わってる人たちは男女平等とかジェンダーバイアスなんてアホなこと言わない。蜂に刺されたい女は少ない。都会で1粒の米も作らない穀潰しウンコ製造機のたわごとに過ぎない。
今日やること。
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