シーズン2 #13(#25)『おばあちゃんの身代金』

原題:mr.MONK and the Missing Granny
放送日:
2004年2月6日
2005年4月19日
スタッフ:
脚本:ジョー・トプリン
監督:トニー・ビル
ゲストスター:
レイチェル・ドラッチ(ジュリー・パルロー役)
パット・クロフォード・ブラウン(ナナ・パルロー役)
カリー・グラハム(ハロルド・マロニー役)
エデン・ラウントリー(キャロル・マロニー役)
マイケル・シャローヴ(ロン・アブラッシュ役)
スコット・ナンキヴェル(トム・バートン役)

<ストーリー>
 ロー・スクール
に通う女学生ジュリーの祖母が自宅から誘拐され、現場には、70年代の過激派グループ〈稲妻旅団〉の署名が残されていた。モンクの元を訪れたジュリーは、調査費は払えないが、著名な教授に法解釈のアドバイスを受けて職場復帰を叶えると約束する。
 やがて犯人グループから奇妙な要求が届いた。あるエリアのすべてのホームレス七面鳥を振る舞えば人質を解放するというのだ。警部らはその要求をのみ、〝おばあちゃん〟は無事に解放される。果たして犯人たちの目的は何だったのか? そしてモンク復職は叶うのだろうか――?

<考察>
 第1シーズン
「陰謀の観覧車」以来、久々の〝復職話〟物で、シリーズ中、殺人がまったく発生しない初のエピソードである。ゲスト脚本家として初参加したジョー・トプリン(続く第3シーズンで脚本家チームの一員となった)は、自ら「実験作」と呼ぶ本作のプロットを、ロアルド・ダールのある短篇から思いついたそうで、そこに素晴らしいひねりと鮮やかな解決を加え、上質かつ気品のある傑作ミステリに仕立て上げてくれている。
 ジュリー役のレイチェル・ドラッチは、『サタデー・ナイト・ライヴ』にレギュラー出演していた超人気コメディエンヌで、脚本家ダニエル・ドラッチの妹。稲妻旅団の元リーダーを演じたマイケル・シャローブは、モンク役のトニー・シャローブの兄だそうである。
 失意のモンクが引き出しにしまいこんだ制服をシャローナがクロゼットにかけ直す、台詞のない1分間の名エピローグには、観るたびほろっとさせられてしまう。

<MEMO>
(以下、準備中)

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