シーズン6 #3(#79)『恐怖のヌーディスト』
原題:mr. MOMK and the Naked Man
放送日:
米 2007年7月27日
日 2008年4月15日
スタッフ:
脚本 トム・ガミル&マックス・プロス
監督 ランドール・ジスク
ゲストスター:
アルフレッド・モリーナ(ピーター・マグネリ役)
ディードリッヒ・ベーダー(チャンス・シンガー役)
アンジェラ・キンゼイ (アーリーン・ボーラス役)
レア・モレノ(ヴィッキー・デライン役)
アーロン・マクファーソン(救急隊員役)
<ストーリー>
ヌーディストビーチで女性の刺殺死体が発見された。ビーチ沿いのトレーラーに住む男性チャンス・シンガーに容疑がかかるが、犯行時刻、彼は警察の留置場に入っていたことが分かる。また、ビーチを見下ろす大邸宅に住む大富豪マグネリの証言で、被害者は殺される直前、マグネリ邸のチャイムを何度も鳴らしていたことが判明。反ヌーディストのマグネリは、シンガーやその仲間たちとビーチの使用を巡って裁判中であった。捜査が難航する中、裸恐怖症でヌーディストに異常な嫌悪感を示すモンクはついに暴走。無茶苦茶な推理でシンガーが犯人と決めつけてしまう――。
<解説>
第4シーズンの「悪夢のゴミ戦争」に続く、“モンク暴走”物。ヌーディストへの偏見が炸裂するギャグ部分(「どうやったか分からないけど、あいつが犯人です」!)と、秀逸なアイデアによる“ホワイ・ダニット”ミステリがみごとに融合した傑作エピソードである。
シリーズを通じて描写されてきた、モンクが抱える“裸へのトラウマ”の傑作な真相は、脚本を担当したトム・ガミルとマックス・プロスによれば、登場人物が口にするジョークとして書いたところ(製作総指揮のアンディ・ブレックマンが大いに気に入り)、脚本磨き上げの段階で“真相”へと格上げされたものであった。また、シナリオ初稿には、モンク留置場で推理を暴走させるシーンにスキンヘッドのナチ信奉者が居合わせ、そのあまりの内容に狼狽え、「お前の偏見と差別は酷すぎる」と憤るギャグが存在したという。
マグネリ氏役のアルフレッド・モリーナは、映画『スパイダーマン2』(04)でドクター・オクタヴィウス役を演じた名優である。
<MEMO>
*ラストシーンでかかるボーカル曲は、本シリーズの主題歌を作った
ランディ・ニューマンの〈Naked Man〉(!)というナンバーである
(1974年のアルバム《グッド・オールド・ボーイズ》に収録)。
*アルフレッド・モリーナは、『レイダース/失われたアーク』(81)
の、冒頭でインディと洞窟に入るガイド役で映画デビュー。『ショコラ』
(01)での伯爵役、『“アイデンティティー”』(03)の精神科医役、
『フリーダ』(03)での天才画家役、『ダ・ヴィンチ・コード』(06)
での司祭役等も印象的である。
*(以下、準備中)
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