シーズン1 #05『幻のサンタクロース』

原題: mr. MONK Goes to the Asylum
放送日:
2002年8月9日
2004年4月27日
スタッフ:
脚本 トム・シャープリング&デヴィッド・ブレックマン
監督 ニック・マーク
ゲストスター:
デニス・ブツィカリス(モリス・ランカスター博士役)
イブ・ゴードン(ジャニー役)
ケヴィン・ニーロン(ジョン・ワースター役)
ケン・チーズマン(マニー役)
デズモンド・キャンベル(オリバー役)
エリック・ヘンプソール(チェット役)
ケリー・フィディック(ビル・ラフランキー役)
クリス・ライアン(グールド博士役)

<ストーリー>
 買い物袋を抱えて帰宅したモンクは上機嫌で料理を始めるが、彼が無意識に来てしまったそこは、何と、以前トゥルーディが住んでいた家であった。やがて、住人の通報により警官たちが駆けつける。告訴はされずにすんだものの、モンクは療養所に48時間入院して精神鑑定を受けることになってしまった。
 その療養所で彼は、4年前に発生した副院長殺害事件の話を聞き、その経緯に疑問を持つ。捜査を開始したモンクだったが、証拠品が消えたり、他の患者の宝石が自分のポケットに入っていたりと不可解な出来事が続き、病状悪化の不安に苛まれ始めてしまう――。


<考察>

 主人公が精神鑑定のため療養所へ――。唖然とする設定の本作で〈モンク・ワールド〉はついに完成したといってよいだろう。これ以降、第4シーズンの終わり=第60話まで、凡作・駄作は――恐ろしいことに――皆無である。
 『モンク』の脚本は、毎回、ライターチーム総がかりでプロットを練り上げていくそうであるが、本作は、そのメリットが最大限に発揮された最初のエピソードであるようにも思われる。とにかく、43分という短い時間の中に、モンクの葛藤、院長との関係、他の入院患者の描写(これがおかしい!)、シャローナの活躍、拘束室脱出のアクションまで、信じられないほどの情報が詰め込まれており、しかも(!)ミステリとしての骨格も見事である。特に、あわやのところでシャローナモンクにメッセージを届けるトリックは、何と、冒頭、モンクが捕まる前にすでに伏線が張ってあり、その周到さ、丁寧さには驚かされる。


<MEMO>
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