シーズン1 #03『復讐殺人』

原題: mr.MONK meets DALE the WHALE
放送日:
2002年7月26日
2004年4月13日
スタッフ:
脚本 アンディ・ブレックマン
監督 ロブ・トンプソン
ゲストスター:
アダム・アーキン(デール・バイダーベック役)
ファン・キオラン (クリスチャン・ヴェッツァ役)
ルーシー・フィリポネ(ルイザ役)
ジェニファー・ピサナ(スー・エレン役)
ジェームズ・ダウニング(警察配車係役)
フラント・アリアナク(ハックマン判事役)

<ストーリー>
 深夜、女性判事の自宅から警察に「侵入者に殺される」との通報が入た。電話は犯人の名前を告げたところで切れ、判事は死体で発見される。電話で告げられた名は、大富豪デール・バイダーベックデールは、サンフランシスコを裏から操る闇の大立者であり、モンクにとっては、亡き妻のトゥルーディが書いた記事に対して訴訟を起こし、二人を苦しめた因縁の相手でもあった。
 デールは判事を恨んでおり動機は充分だったが、彼には犯行は不可能であった。彼は極度の肥満症で、自宅のベッドから起き上がれず、ドアを通り抜けることもできないのだ――。


<考察>

 前作に続き試行錯誤が感じられる作品。今回は、アンディ・ブレックマン自身が脚本を書いているためか、前回とは逆に、ファンタジーに偏りすぎた印象である。強烈に魅力的な不可能犯罪を提示しておいて、人を食った解決をつける趣向は、第2シーズンのある回で再び試みられ、そのときは大成功しているのだが、今回は、必然性が乏しい分、馬鹿馬鹿しさ方が先に立ってしまったように思われる。
 ただし、ゲーム開始前に犯人が分かってしまう冒頭の推理ゲームの件り(「学校に連れていっていい?」というベンジーの台詞がすごい)や、荒らされた犯行現場を思わず片づけてしまう件りなど、モンクのキャラクター描写は、さすがに冴えまくり。〝パンとバター〟の落ちも、せつなくてとてもイイ。翻訳も絶好調で、個人的には名訳〝スットコマイヤー警部〟がツボである。


<MEMO>
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