シーズン1 #04『陰謀の観覧車』

原題:mr.MONK Goes to the CARNIVAL
放送日:
2002年8月2日
2004年4月20日
スタッフ:
脚本 シオブハン・バイルン・オコーナー
監督 ランディ・ジスク
ゲストスター:
スティーヴン・マクハティ(アダム・カーク刑事役)
アラン・ヴァン・スプリング(レナード・ストークス役)
ロブ・ステファニューク(ジョン・ギトマー役)
エリサ・ムーレチェリー(キティ・マローン役)

<ストーリー>
 ストットルマイヤー警部の旧友であるカーク警部補は、ギトマーという情報屋に呼び出され、遊園地の観覧車で話をする。しかし、カークが観覧車を降りたとき、ギトマーは心臓を刺され死亡していた。逮捕されたカークは無実を主張するが、ギトマーの胸には打撲傷があり、さらにカークは他の容疑者からも暴行容疑で告訴されているところで、状況は非常に不利であった。   同じころ、警察への復職を検討する委員会の面接を受けていたモンクは、委員たちがストットルマイヤー警部にも意見を聞くと知り、カークの容疑を晴らすことで警部に有利な証言をしてもらおうと考えるが――。


<考察>

 本作は、ミステリとそれ以外の要素がバランスよくまとまり、番組がいよいよ軌道に乗ってきたことを示す好エピソードとなった。シャローナとの車の運転をめぐっての傑作なギャグシーン、ガムの数を当てる件り等の「スケッチ」を散りばめながら、委員会での警部の判断や、警部が現職時代のモンクについて語るシリアスな場面も違和感なく収まり、解決後のモンクと警部
の会話には、思わずほろっとさせられる。この絶妙な「名場面てんこ盛感」こそ、この番組特有のもので、まさに〈モンクワールド〉は完成間近である。
 不可能犯罪物ミステリ(もともとのアイデアは、スキー場でリフトに乗った男が、頂上に着くと殺されている、というさらに魅力的なものだったという)としても、「よく考えれば答えはそれしかあり得ない」という解答が用意されており、かなり地味ではあるが納得できる。ただ、犯人2人の結びつきを示す手がかりは、ちょっと弱すぎるかもしれない。


<MEMO>
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