シーズン2 #16(#28)『塀の中の殺人』

原題:mr.MONK GOES to JAIL
放送日:
2004年3月5日
2005年5月10日
スタッフ:
脚本:クリス・マンハイム
監督:ジェリー・レヴィン
ゲストスター:
キャシー・ベイカー(シルビア・フェアボーン役)
ダニー・トレホ(スパイダー役)
ジョン・コトラン(ウォーデン・クリスティ役)
パトリック・サン・エスプリ(ロディ役)
ジム・モレ(トークショーのホスト役)
ジョー・ナルシソ(検死官役)
ティム・カリー(デイル役)

<ストーリー>
 死刑執行の直前
に最後の食事を食べた囚人レイ・キャスポが、突然苦しみ出し、死亡した。料理に毒が入っていたのだ。しかし、あとわずか45分で死ぬはずの彼を、誰が、なぜ、殺したのだろうか
 ストットルマイヤー警部に呼ばれ刑務所に到着したモンクは、同じ監房に服役中の〝鯨のデイル〟から、自分に容疑がかかるだろうキャスポの死の真相を解明するよう依頼される。「事件を解決すれば、トゥルーディの殺害犯人について自分が知っていることをすべて話す」という条件を出されたモンクは、意を決してその調査を引き受けるのだが――。

<考察>
 「同居人に文句あり」
と同趣向、さらに強烈な設定の〈ホワイ・ダニット〉物であり、「鯨のデール」の再登場、そして、シリーズ唯一の〝クリフハンガー〟的なエンディングに驚かされる、第2シーズンの最終作。謎解きは、上質ではあるが大きくはないので、ドラマの半分は、モンクの潜入捜査のドタバタに割かれており、その部分も大いに楽しめるエピソードとなっている(強いていえば、囚人スパイダーが最後にモンクを助ける動機がやや弱いのが残念である)。また、恒例の謎解きをシャローナが行なうというひねりや、舞台に合わせて音楽のトーンがいつものジャズ調からヒップホップ風に変わっているのも洒落た趣向といえるだろう。
 因みに、ダニエル・ドラッチが発案した最初のシナリオでは、「殺される死刑囚は、赤ん坊の頃に両親に頭皮にスイス銀行の口座番号のタトゥーをされおり、電気椅子で死刑になる前に頭の毛を剃られると、それが大勢に知られてしまうので、彼の親が執行前に息子を殺害する」というプロットだったという。

<MEMO>
スパイダーを演じたダニー・トレホ は、『スパイ・キッズ』(2001)でトニー・シャルーブと共演していた。
(以下、準備中)

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