シーズン1 #02『モンクvs超能力』

原題:mr.MONK and the PSYCHIC
放送日:
2002年7月26日
2004年4月20日
スタッフ:
脚本 ジョン・ロマーノ
監督 ケヴィン・インチ
ゲストスター:
リンダ・カッシュ(ドリー・フリント役)
ジョン・ブルジョワ(ハリー・アッシュコム役)
ケイト・トロッター(ケイト・アッシュコム役)
ジェニー・クーパー(ジェニファー・ゼペテリ役)

<ストーリー>
 元サンフランシスコ警察本部長のアッシュコムは、ある夜、妻を車ごと崖下に転落させ、殺害した。数日後、妻が行方不明になったと記者会見を行なうアッシュコムに、愛妻を亡くしているモンクは共感し、協力を申し出る。
 やがて、土砂崩れの下敷きになっていたアッシュコム夫人が発見される。発見者は、自称霊能者のドリー。目が覚めたら土に埋まった車の前にいたという彼女は、夫人の霊に導かれたのだと主張するが、霊魂や第六感を信じないモンクは、これは殺人ではないかとアッシュコムを疑い始めた――。


<考察>

 シリーズ化第1作で、『刑事コロンボ』を思わせる倒叙スタイルの作品。本作と次の「復讐殺人」には、シリーズの方向性を模索するスタッフの試行錯誤が感じられ、本作は、ミステリを本筋に置きすぎた(!)結果、「ヘンな探偵が活躍する普通のミステリ」になってしまったように思われる。シャローナモンクの手をなめて邪魔をさせない件りや、DIY ショップでの石
の件りなど、笑えるシーンは多いのだが、それだけでは〈モンクワールド〉にはならないところが実に面白い。
 アンディ・ブレックマンの好む、一部を隠した倒叙=セミ・オープンミステリの最初の例で、なぜ「霊能者」ドリーを巻き込んだのか、という“ホワイダニット”が眼目となっているが、解明されるその理由は、残念ながらあまり明快とはいえないように思われる。


<MEMO>
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