シーズン3 #3(#31)『モンクのデート』

原題:mr. MONK and the Blackout
放送日:
2004年7月9日
2005年5月31日
スタッフ:
脚本:ダニエル・ドラッチ
   &ハイ・コンラッド
監督:マイケル・ジンバーグ
ゲストスター:
ジャッジ・ラインホールド)(アルビー・ドレイク役)
アリシア・コッポラ(ミッシェル・リヴァス役)
トッド・スタシュウィック(ジーン・エデルソン役)
ジョーン・ブレア(リタ役)

<ストーリー>
 
モンクがシャローナの自宅にいる晩、突然大規模な停電が発生。発電所が爆破されたのだ。捜査に参加したモンクは、犯人が内部事情に詳しいことを看破。同時に、残された犯行声明文が、かつて爆破事件を起こした活動家ブレナーのものに酷似していることに気づいたが、彼はすでに獄中で自殺していた。そんな中、発電所の広報担当ミッシェルが、現場で会ったモンクに「あなたの大ファン」だと語り、自宅の電話番号を教えてきた。シャローナとクローガー先生は、連絡すべきだとモンクに進言。決死の思いで電話をかけたモンクは、何と、彼女とデートすることになってしまった――。

<考察>
 
日本語版のタイトル通り、“モンクのデート”という大イベントに徹底的に傾注した1作。紆余曲折を経た後、ラストでのモンクとミッシェルの会話が、少しずつ前進しているモンクの姿と相まって実に感動的である。他にも、トゥルーディのカードの件り等、名場面多数。ただ、その分、ミステリ部分が(十八番の“ぶっとびエピソード”であり、しかも“モンクと停電”という、もう1つの名趣向と組み合わされているにもかかわらず)割を喰って印象薄になってしまった。また、肝心の“デート”シーンが、この番組名物の「スケッチ」としてはやや結晶化不足なのが残念であった。
 たびたび触れているが、スタッフが“トゥルーディのテーマ”にシリーズを通じてデリケートに(そして執拗に)こだわる姿勢は素晴らしく、本作でも、最初の現場検証でモンクが「先立たれて――」と語るカットにすかさず彼女の主題(モチーフ)が流されている。

<MEMO>
クライマックスで登場する暗視ゴーグルが、映画『羊たちの沈黙』でテッド・レヴィンが使用したものと非常に似ているのはスタッフたちの〝お遊び〟だろうか。
*(以下、準備中)


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