シーズン7 #4(#96)『野獣モンク』

  • 原題:mr. MONK Takes a Punch

  • 放送日:

  • 2008年8月8日

  • 2009年4月27日

  • スタッフ:

  • 脚本 サルヴァトーレ・サヴォ

  • 監督 バーネット・ケルマン

ロバート・ロッジア(ルイ・フリン役)
ジェームズ・レジャー(レイ・レジス役)
ジョン・スクラーロフ(アイスマン役)
ジョン・カポディス(フランキー役)
パトリック・オコナー(ダニエル・マクグロー役)
アマリリス・ボレゴ(マクグロー夫人役)

<ストーリー>
 元世界ヘビー級チャンピオン、レイ・レジスが殺し屋に命を狙われ、ジムにいた友人が運悪く身代わりとなった。数日後に5年ぶりのタイトル奪還を賭けた大試合が予定されていることから、警察は、それまでに再び犯行が行われると推理。彼に恨みを持つ依頼人を特定すべく捜査を開始した。一方、警察の規則変更によって体力テスト合格が義務づけられてしまったモンクは、運動不足で体がまったく動かないことに愕然となり、引退を覚悟する。翌朝、そんなモンクの前にレジスが現れると、「自分の中の野獣を呼び覚ませ」と鼓舞。テスト合格に向け、マンツーマンの猛特訓がスタートした――。

<解説>
 “モンク vs 体力テスト”という明快なテーマによるアクション篇。トレーニングの成果が次々と活かされるクライマックスでの「駆けつけアクション」は、狙撃阻止の成功がイコール体力テストの合格でもあるという、ファンタジックなシンプルさが痛快である。また、それを支える、ミニマムな点景で描くミステリとしての洒落た構成と意外な犯人、そしてモンクとレジスの間で生まれるドラマもすばらしく、これは、楽しくも完成度の高い名エピソードといえるだろう(後者は、そこで判明する“動機の可能性”が見事なミスディレクションとなり、ストーリー的にも「感激したレジスによるモンクの猛特訓」へとつながっていくという、その有機的な絡み合いがさらに見事である)。
 トレーナーのレイを演じたロバート・ロッジアは、『白と黒のナイフ』(85)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた名優で、『インディペンデンス・デイ』(96)での将軍役、「刑事コロンボ/魔術師の幻想」(75)での支配人役等でも知られている。


<MEMO>
*ナタリーの踊りを見てモンクが言う「それはカウボーイっていうより、金を掘り当てた採掘者だ(That's more like a happy prospector)」という台詞は、ジョン・ヒューストン監督の傑作『黄金』(47)での、ウォルター・ヒューストンが黄金を発見するシーンで上機嫌に踏む有名なステップを指しているものと思われる。

*レジス役のジェームズ・レジャーは、その年の2月まで放映されていたドラマ『ラスベガス』のレギュラーで、全米におなじみだった。

*(以下、準備中)


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