シーズン3 #10(#38)『求む!アシスタント』

原題:mr. MONK and the Red Herring
放送日:
2005年1月21日
2005年7月19日
スタッフ:
脚本:アンディ・ブレックマン
監督:ランドール・ジスク
ゲストスター:
トニー・アーマトレーディング(ミスター・フランクリン役)
デヴィッド・パーダム(ライル・ペック役)
エイミー・アキノ(ボーエン夫人役)
アダム・ワイリー(ペットショップ店員役)
レイモンド・オコナー(クレム役)

<ストーリー>
 
シャローナがモンクの元を去って3ヵ月――彼女は、元夫と復縁し、ニュージャージーへと移ったのだ――、モンクはクローガー先生の勧めで新しいアシスタントを探し始めていた。同じころ、11歳の娘と2人ぐらしの未亡人ナタリー・ティーガーが、自宅に侵入した男を正当防衛で殺してしまうという事件が発生。ティーガー家には、数日前にも不審な訪問者があったのだが、いずれも目的は不明だった。モンクを復帰させる機会を待っていた警部は、捜査を依頼に行くようナタリーにアドバイス。モンクは、謎を解いて娘を安心させたい、という説得に負け、彼女とともに捜査を開始した――。

<考察>
 
シャローナに代わる新アシスタント、ナタリー・ティーガーの初登場エピソード。アヴァンタイトルでの、あまりに劇的な登場シーンは、アンディ・ブレックマンによれば、ヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』を念頭に撮影したものだという。ミステリ的には決して凝ったプロットではないものの、それを軸に、ナタリーの職場であるバーのシーン、ペットショップのシーン(最後のカットでの、モンクの横顔と、妻を亡くした孤独なインコの入った鳥かごを完全に重ねてしまう演出が素晴らしい)、学校での“魚類学者”のシーンと、いくつもの「スケッチ」を重ねながら、2人の気持ちが近づいていくのを丁寧に描く手際は実に見事。そしてクライマックス――モンクは99セントの金魚を救い、ナタリーはもちろん、観ている我々全員を感動させ、「世界でただ2人の勇者」となるのである。
 A・ブレックマンは、「パイロット版」以上に緊張して本作を執筆したとコメントしている。

<MEMO>
*(以下、準備中)


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