シーズン4 #11(#55)『ここはどこ 私はだれ?』

原題:mr. Monk Bumps His Head
放送日:
2006年1月20日
2006年6月13日
スタッフ:
脚本:アンディ・ブレックマン
監督:スティーブン・サージック

ゲストスター:
ローリー・メトカーフ(コーラ・リトル役)
チャールズ・ネイピア(ベイツ保安官役)
ブレ・ブレア(デビー・バーネット役)
ジム・パラック(ロジャー・ジスク役)
グレッグ・ダニエル(トラックの運転手役)
マイケル・シャルーブ(養蜂家ネッド役)
ロバート・バグネル(カービー役)

<ストーリー>
 ある夜、「トゥルーディ殺害事件の情報を持っている」という男と待ち合わせするモンク。しかし、情報は報奨金目当てのガセだった。男に後頭部を殴られ、居合わせたトラックの荷台に乗せられたモンクは、翌朝、ワイオミング州の小さな町で目を覚まし――記憶を完全に失っていた。
 途方に暮れるモンクに目をつけた、町の変わり者コーラは、「あんたは私の夫」と吹き込み、彼を家へ連れて帰ってしまう。記憶を失くしたまま恐怖症と推理力は変わらないモンクは、やがて食堂のウェイトレス、デビーが失踪した事件で能力を発揮。保安官に認められて捜査に加わることになったが――。

<解説>
 もしモンクが記憶喪失になったら、彼の抱えるさまざまな「恐怖症」は、果たしてどうなるのか? そしてその推理力は? 本作は、脚本家チームが何とも魅力的なそのテーマにチャレンジしたエピソードである。アンディ・ブレックマンはこの回について、「彼(主演のトニー・シャルーブ)にああいうカーブを投げ、それを打てるかどうかを見るのは、我々にとって何より楽しいことなんだ」と語っている。
 ワン・イシューの〝大ネタ〟らしく、本作はまた、それを支えるゲストスターの豪華さも大きな魅力となっている。コーラ役は『瞳が忘れない/ブリンク』(94)や『リービング・ラスベガス』(95)、さらに『トイ・ストーリー』シリーズの主人公アンディの母親の声で知られるローリー・メトカーフが怪演(つけ歯まで自ら考案して役作りを行ったという)。エミー賞3度受賞の名女優である彼女は、今回も「コメディシリーズ部門最優秀助演女優賞」にノミネートされている。また、モンクの才能を見ぬく保安官役を演じ
たのは、『ランボー/怒りの脱出』(85)の敵役・マードック司令官役で知られるチャールズ・ネイピアである。

<MEMO>
蜂の大群が人を襲うシーンは大半がCGで追加されたものだが、モンクが蜂に覆われたまま“経緯”を語る場面は、実際の蜂を使って撮影されたという。「養蜂家のスーツとヘッドギアをトニーに着せ、女王蜂の入った小さな檻をその中に埋めたんだ。それで、他の蜂たちが集まってきたというわけさ」

養蜂家のネッド役を演じたマイケル・シャローブは、モンク役のトニー・シャローブの実の兄弟である(第2シーズンの「おばあちゃんの身代金」にも出演。過激派グループ「稲妻旅団」の元リーダーを演じていた)。
 
チャールズ・ネイピアは『ランボー/怒りの脱出』の他、『羊たちの沈黙』(キリストのように磔にされる警官役)や同じくジョナサン・デミ監督の『フィラデルフィア』(判事役)等でも知られている。

以下、準備中。

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