シーズン4 #2(#46)『モンクの父帰る!?』

原題:mr. Monk Goes Home Again
放送日:
2005年7月15日
2006年4月11日
スタッフ:
脚本:トム・シャープリング
監督:ランドール・ジスク

ゲストスター:
ジョン・タトゥーロ(アンブローズ・モンク役)
デヴィッド・ワイゼンバーグ(ポール・ギルストラップ役)
ブレント・ヒンクリー(スーパーのマネージャー役)
デヴィッド・バティスト(救急隊員役)
シャーミラ・デヴァール(レジ係役)
ボブ・ジェッサー(現金輸送車の運転手役)
エイミー・ライダー(ギルストラップ夫人役)

<ストーリー>
 ハロウィーンの午後、スーパーマーケットの駐車場で現金輸送車の運転手が射殺され、現場検証中のモンク。そこに、弟のアンブローズから「長年音信不通だった父親が会いに来る」との電話が入り、彼は、ナタリー、ジュリーと共にスーパーから近い実家へと向かった。
 その晩、近所の子供たちにアンブローズが用意したお菓子を〝フランケンシュタインの怪物〟のマスクをかぶった謎の男が奪おうとするという奇妙な事件が発生。男はその後も公園で子供たちを襲い、モンクは、狙われたのがアンブローズからお菓子をもらった子だけであるのに気づく。果たして事件の真相は。そしてモンク兄弟と父親の再会は実現するのだろうか――。

<解説>
 大傑作「おかしな兄弟」に続く〝アンブローズ登場編〟第2弾で、本作も、秀逸なアイデアとユニークな展開による傑作ミステリとなっている。「五発も被弾した遺体を○○しようとする人間はいない」というアイデアに、殺害/偽装計画のアイデア、さらにはハロウィンがらみのプロットを合体させた手際は、舌を巻くほど緻密で、おそらくはある趣向の方を優先するためそのまま残された〝偶然すぎる〟二つの要素――「鳩の発見」と「犯人の妻との遭遇」――を除けば、スーパーマーケットを軸にすべての謎が収斂していく、見事に美しい傑作回といってよいのではないだろうか。ある趣向:今回のドラマは、シリーズ中でも珍しい〝一日の出来事〟なのである。
 つけ加えれば、序盤での「去年余ったチョコバーは一本だけ」というキャラ紹介のためのギャグと思われた台詞が、クライマックス(アンブローズを家から出す、という命題を前作とは異なる形でクリアしていることにご注目を)でドラマチックなどんでん返しを生む粋さもまた、本シリーズ恒例の魅力であろう。

<MEMO>
*エンディングは、静かな編曲の特別バージョンとなっている。
*(以下、準備中)


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