シーズン5 #2(#62)『悪夢のゴミ戦争』

原題:mr.Monk and the Garbage Strike
放送日:
2006年7月14日
2007年4月10日
スタッフ:
脚本  アンディ・ブレックマン
   &ダニエル・ゲータ
監督  ジェリー・レヴィン

ゲストスター:
シャイ・マクブライド(レイ・ニコルソン市長役)
デヴィッド・デルイズ(ラリー・カトラー役)
サイラス・ウィアー・ミッチェル(ドラッグストアの店主役)
ロバート・ブランシュ(組合の副会長役)
マイケル・シャマス・ワイルズ(ジミー・キューザック役))
ジェイデン・ランド(モリス役)
ロニー・コロン(ロニー役)
アリス・クーパー(本人役)

<ストーリー>
 清掃組合が賃金交渉のストライキを起こし、サンフランシスコの街はゴミの山。その悪臭でモンクはパニック状態だ。そんな中、組合の委員長キュー
ザックが死体で発見され、交渉は暗礁に乗り上げる。警察は自殺と判断するが、組合は猛反発。名探偵であるモンクに再捜査を依頼し、彼も自殺だと判断するなら交渉のテーブルに戻ると主張した。ところが、一刻も早くストライキを終わらせたいモンクは、現場で他殺の証拠を発見したにも関わらず自殺説を支持し、ナタリーを激怒させてしまう。彼女に糾弾されたモンクはしぶしぶ捜査を再開するのだが、悪臭で暴走し始めたその推理が導き出したキューザック殺しの真犯人は、何とサンフランシスコ市長その人だった――。

<解説>
 本エピソード最高の見どころは、何といっても、街中に溢れる悪臭でパニック状態となったモンクの“暴走推理”だろう。まず、サンフランシスコ市長を犯人と指摘すると、画面は、いつもの“再現フォーマット”で市長の犯行シーンをきちんと描写。さらに後半、ハードロック界の重鎮、アリス・クーパーをサイコ犯として告発すると、何と本人が登場して同様に犯行シーンを演じるのである! 
「モンクが語る真相は、間違いであってもすべて映像化する」というこのギャグは、数多ある“経緯はこうです大喜利”の中でも、最も豪華な大傑作となっている。その後、クリーンルームでの静かなクライマックスで、そこまでの狂乱ぶりとバランスを取るセンスもすばらしい(警部の“怒り抑制”ヨーヨーの再登場にも注目)。
 さらに、「サンフランシスコ全体を焼き払うプラン」を市長に熱く語る場面や、クローガ―先生の自宅に自分のゴミを送りつける件りなど、全編の“黒モンク”ぶりが絶品である。

<MEMO>
市長役を演じたのは映画『ターミナル』(04)等の名優、シャイ・マクブライド。

ゴミ収集係のモリスとロニーは、第2シーズンの「警部愛妻物語」に続く再登場!

(以下、準備中)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?