シーズン1 #10『大地震のち殺人』

原題:mr.MONK and the EARTHQUAKE
放送日:
2002年10月4日
2004年6月1日
スタッフ:
脚本 トム・シャープリング & デヴィッド・ブレックマン
監督 アダム・シャンクマン
ゲストスター:
エイミー・セダリス(ゲイル・フレミング役)
キャメロン・ダド(ダリル・ライト役)
ジャニーヌ・テリオー(クリスティン・ラザフォード役)
ダミール・アンドレイ(ハッチャー神父役)
ロス・ペティ( ヘンリー・ラザフォード役)

<ストーリー>
 サンフランシスコに大地震が発生。夫である実業家ヘンリーを殺す機会を狙っていたクリスティーンは、置物で彼を撲殺。そこに棚を倒し、地震による事故に見せかけた。一方、モンクは、地震のショックで解離状態に。ときどき誰にも理解できない「宇宙語」を話すようになってしまう。
 ヘンリーの友人だったシャローナは、そんなモンクを連れ、屋敷を訪れる。現場を一目見たモンクは、これが殺人であることを見抜き、警察に向かうが、地震による混乱の収拾に追われるストットルマイヤー警部は、その推理を聞こうともしなかった――。

<考察> 
 「大地震」というアイデアが、犯行のきっかけのみならず、共犯者が
目的を果たせない理由、そしてモンク「宇宙語」を話す原因にまで使
われているのが素晴らしい。特に、意味不明の「宇宙語」のまま警部に〝事
件の経緯〟
を説明する件りは、このシリーズならではの名シーンといえるだろう(これが、後の「経緯はこうです」のバリエーションギャグにつながったのではないだろうか)。
 その他、ジェスチャーゲームの「スケッチ」も秀逸で、死体に関する警部の名推理とクライマックスのアクション、ディッシャーのヒゲあり写真等、各キャラへの目配りも見事である。犯人たちの〝意外な目的〟も優れているが、犯行シーンでの伏線の張り方が弱いのが何とももったいなく思われる。
 因みに、本作の最初のアイデアは、「もし誰かが9月12日に殺人を犯して死体をハドソン川に投げ込んだら完全犯罪になったのではないか」という何ともアブナいものだったそうである。


<MEMO>
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