シーズン2 #10(#22)『つよい女こわい女』
原題:mr.MONK and the PAPERBOY
放送日:
米 2004年1月16日
日 2005年3月29日
スタッフ:
脚本:デビッド・ブレックマン
ハイ・コンラッド
監督:マイケル・フレスコ
ゲストスター:
ジャラッド・ポール(ケビン・ドーフマン役)
ニコール・デハフ(ヴィッキー・セレナス役)
ジョセフ・シコラ(ボズ・ハレルソン役)
エンドレ・ヒュールズ(デュプレ警部役)
オーランド・シーレ(ラフィット警部補役)
マーク・トッティ(マルコム役)
<ストーリー>
ある朝、モンクの家に新聞を配達していた少年ネスターが殺された。犯人は、彼が置いたばかりの新聞を盗み、それに気づいたネスターを踊り場から突き落としたのだ。自宅で現場検証が行なわれ、モンクはパニック状態に。上の階に住むケヴィンが様子を恋人のビッキーと様子を見にくるが、彼の変人ぶりにパニック状態はさらに悪化する。
やがてモンクは、ネスターが殺されたのは、新聞にモンクに見られてはまずい記事が載っていたからに違いないと推理し、記事を熟読しただけで2件の事件を解決してしまうが、どちらも新聞少年殺しとは無関係だった――。
<考察>
強烈な、そして愛すべきサブキャラクター、ケヴィン・ドーフマンが初登場したエピソード。スタッフの述懐によれば、彼は、犯人の企みとモンクを結びつける必要から逆算して生まれたキャラクターだったという(シナリオ上では〝これまでに生まれた中で、他人を最もうんざりさせる人間〟と描写されている)。
メインのミステリ(手がかりの提示方法も含め秀逸!)が密かに進行するのと並行して、モンクが新聞記事を読んで事件を2件も解決してしまうアクティヴなプロットがユニークであり、これは、本作が半年のブランク後の、シーズン後半のスタート作だったため、改めて名探偵ぶりをアピールする必要から工夫されたものであろう。そして、実はこれは、エラリー・クイーンの『X の悲劇』での、名探偵ドルリー・レーンがウィーンで起きた事件を新聞記事だけで解決する件り(レーンは手紙で連絡)からの引用であった。ギャグスケッチでは、クロ―ガ―先生の場面、そして何といっても結婚式を邪魔してしまうブラックな件り(「痛恨の極みです!」)が大傑作である。
<MEMO>
*準備中です。
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