シーズン3 #11(#39)『よみがえるカンフー』

原題:mr. MONK vs. the Cobra
放送日:
2005年1月28日
2005年7月26日
スタッフ:
脚本:ジョー・トプリン
監督:トニー・パルミーリ
ゲストスター:
マコ(ジー師匠役)
ハリー・グローナー(ジョン・リッカ役)
パトリック・フィシュラー(エディ役)
マーク・シェパード(クリス・ダウニー役)
アーセル・ネヴィル(トークショーのホスト役)
ソン・カン(弟子のファン役)

<ストーリー>
 
伝説的な空手映画スター“コブラ”ことサニー・チャウの暴露本を書いた男が、自宅で殺害された。凶器はヌンチャク。そして、監視カメラに映った犯人の姿は、チャウが映画で扮したキャラクターそのままだった。チャウは6年前に亡くなっており、その真似をした犯行かと思われたが、被害者が握っていた毛髪のDNAがチャウ本人のものと確認されてしまう。ファンの間で囁かれ続けている“生存説”の通り、“コブラ”は実は生きているのだろうか。モンクは、待遇改善を要求するナタリーと言い争いしつつ、チャウの師匠だった人物“ジー”の元を訪れた――。

<考察>
 
新キャラクターのナタリーを巧みに紹介しつつ、実は、ミステリ要素と意表を突いた展開も秀逸、加えて、他の主要キャラもフルに活躍するという大傑作エピソードのひとつである。ナタリーが投げつける枕が、そしてモンクがジー師匠(「美食の報酬」のマコが好演!)から受け取るロウソクとマッチが、後段であれほど見事に活かされるのを、誰が予想できるだろうか。今
回は、その上さらに、“生き埋めにされ死にかけたモンクが、再会した(!)トゥルーディに向かって「経緯」を語る”という、この上ないイベントまで飛び出すのである。そして、スタッフたちも、そのイベントの故、本作を特別なエピソードと考えていたのは、エンディングで“一聴”瞭然――すなわち、モンクがトゥルーディの事務所を引き払うラストシーンの後、エンドクレジットでは、いつものテーマ曲の代りに“トゥルーディのテーマ”が静かに流れ続けるのである。

<MEMO>
*本作は、「死んだギャングの歯に地図を隠した歯科医が、その死体を掘り起こす人間を探す」というデヴィッド・ブレックマンのアイデアからスタートし、紆余曲折を経て脚本化されたという。
 アンディ・ブレックマンは「当局に遺体を強制的に掘り起こさせる」という方向を提案、それが、「もしその遺体が有名人のものだったら?」というアイデアにつながり、さまざまな可能性(リチャード・ニクソンからジェリー・ガルシアまで!)が検討されることになった。
 まず、某有名ギタリストを想定してジョー・トプリンが脚本を書き上げたものの、名前を使う許可が得られず頓挫。そして続いての候補は、何と、オードリー・ヘプバーンだったという(Mr.モンク・ミーツ・マイ・フェア・レディ!)。
 「“オードリー・ヘプバーンが人殺しの疑いをかけられる”というあのアイデアが一番のお気に入りでした」とアンディ・ブレックマンは語っている。
*(以下、準備中)


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