シーズン1 #07『妻の面影』

原題:mr.MONK and the OTHER WOMAN
放送日:
2002年8月23日
2004年5月11日
スタッフ:
脚本 デヴィッド・M・スターン
監督 アダム・アーキン
ゲストスター:
ニコラス・キャンベル(ローレンス・グレイソン役)
マリア・デル・マール(モニカ・ウォーターズ役)
パトリック・ガロウ(トッド・カタースキル役)

<ストーリー>
 弁護士とその秘書が事務所内で殺害された。ある事件のファイルが燃やされており、警察はその裁判の依頼人グレイソンを第一容疑者として特定。一方、グレイソン宅を訪れたモンクは、彼と仲の悪い隣人モニカを一目見て言葉を失う。彼女には 亡き愛妻トゥルーディの面影があったのだ。
さらにモニカはOCD症状を正しく理解し、ガレージをモンク好みに整理整頓していた。思わず彼女を食事に誘ってしまうモンク。だが、やがてグレイトンが殺され、モニカが、弁護士と秘書、グレイソン、さらには行方不明とされる夫をも殺した殺人鬼であるとの疑いが浮んでしまう――。


<考察> 

 本来は、3 〜4話あたりに放映されるはずだったエピソードであり、前作ですでにモンクの存在を歓迎している警部が、妙によそよそしい態度をとるのはそのためである。ミステリ的には、後のシーズンで頻発する、思いもしないところから〝名も知れぬ犯人〟が現れる〈ぶっとびエピソード〉の最初の例として重要であり、そのパターンの常としてかなり強引でもあるが、クライマックスには、あっと驚かされる(ただし、重要な伏線となる葬儀のシーンは、いささかブラックすぎるように思われる)。
 また、モニカのOCD症状への理解やガレージの整頓、彼女がモンクに好意を持った理由が、ラストで明らかになることで、実はそちらも上質なミステリとなっているのが素晴らしい。モンクが除菌ティッシュを使わないラストは本当にせつないが、それをあっさりとした演出で描いているのが粋である。


<MEMO>
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