シーズン2 #03(#15)『ホームランボールの謎』

原題:mr.MONK GOES to the BALLGAME
放送日:
2003年7月11日
2004年7月6日
スタッフ:
脚本:ハイ・コンラッド
監督:マイケル・スピラー
ゲストスター:
クリストファー・ウィール(スコット・グレゴリオ役)
レイン・ウィルソン(ウォーカー・ブラウニング役)
マイケル・B・シルバー(ライル・タロウ役)
ジェーン・カー(ロビン・ジェンキンス役)
ジョン・サンダーフォード(ローレンス・ハモンド役)
ダービー・スタンチフィールド(エリン・ハモンド役)

<ストーリー>
 
不正取引による起訴を噂される大企業の会長ハモンドその夫人が、ある晩、人気のない駐車場で射殺された。カーナビの指示に従って車を走らせた彼は、犯人が待ち構えているその場所に誘導されてしまったのだ。モンクは、ハモンド氏の方が後に撃たれていることから、「犯人の狙いは夫人だったのでは?」と推理する。
 一方、現場から逃げ、4キロ離れた地点で発見された瀕死のハモンド氏は、息を引き取る前に、「具はチリ、エビ、15枚のピザ」という謎の言葉を残していた――。

<考察> (注)ややネタバレがあります。
 「妻の面影」に続く、意外なところから犯人が現れる〝ぶっとびエピソー
ド〟
の快作である。ハイ・コンラッドによる「〈抜かれつつある古い記録保持者〉が殺人を犯す」という当初のアイデアは、脚本家チームによって徹底的に揉まれた結果、何重にもひねくれた形で完成しており、よく見ると、本作のプロットは、かなり複雑なものとなっている。チームが最後まで悩んだのは、「ラストで突然現れる犯人を、どうやって事前にモンク(と視聴者)に見せておくか」という部分だったそうだが、完成版では、そこにも実に見事な回答が与えられている(『2人とも絶対に言います、「嘘だろ」って、2回ずつ――』)。
 ドラマ的にも、バスケットボールのサインをふき取る件りから、モンクが少年野球の審判を務める爆笑シークエンス名選手スコットモンクが与える感動的な影響まで、ギャグとシリアスさが見事にブレンドされた密度の高さに驚かされること必至である。因みに、邦題は、内容を的確に表しているが、またしても見事にネタバレである。

<MEMO>
準備中です。

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