シーズン3 #1(#29)『愛妻を殺したのは?』

原題:mr.MONK Takes Manhattan
放送日:
2004年6月18日
2005年5月17日
スタッフ:
脚本:アンディ・ブレックマン
監督:ランドール・ジスク
ゲストスター:
マイケルティ・ウイリアムソン(ウォルター・ケイジ警部役)
ジェフリー・ディーン・モーガン(スティーブン・レイト)
アジャイ・ナイドゥ(タクシー運転手・マスル役)
オレク・クルパ(エルマ・グラートニク役)
ヴィンセント・リオッタ(ウラジミール・カジンスキー役)
フランク・コリソン(ウォリック・テニスン役)
ドミトリー・ブードリン(ラトビア大使役)

<ストーリー>
 トゥルーディ事件
の鍵を握る男、ウォリック・テニソンに会うためニューヨークに到着したモンク一行は、ホテルのロビーで射殺事件に遭遇。被害者は何と、訪米中のラトビア大使だった。色めき立つNY市警刑事たち。だが、モンクは現場の状況から、これが暗殺事件ではないことを看破する。やがて、テニソンは「証人保護プログラム」により外部との接触を絶たれていることが判明。警部は、大使殺害事件解決を条件にテニソンとの面会許可を取り付け、モンクは、現場で目撃した犯人の左耳と、大使が残した謎の一言「質素な富豪メトラス」を手がかりに、大都会での捜査を開始した――。

<考察>
 前シーズン最終話
からつながる第3シーズンの開幕作大都市NYでのモンクの大パニックの数々はもちろん、おのぼりさんディッシャーシャローナの掛け合い、警部の友情と男気溢れる活躍と、各キャラクターの描写が見事である。ミステリ的にも、謎の言葉「質素な富豪メトラス」の意味が分かり視界が開ける瞬間快感タイムズスクエアの大スクリーンに唐突に犯人が映る“ぶっ飛び”展開等、見どころは多数。しかし、本作のクライマックスは、モンク痛み止めのモルヒネ止めるシリーズ中でも最も悲痛な場面、そして、その直後のシリーズでも屈指の感動的な一言(そこで“トゥルーディのテーマ”がかすかに流れる)だろう。
 モンクが「カード当て」ゲームに圧勝するシーンに、製作総指揮/メインライターアンディ・ブレックマンが見物人の1人として楽しげにエキストラ出演しているのにもご注目を(眼鏡をかけ、頭の禿げた男性)。

<MEMO>
ニューヨーク市警のオフィスは、サンフランシスコ市警の常設セットの飾り替えとのこと。そこにはお金をかけないところがこのシリーズらしくすばらしい。
*犯行シーンのロケは100年以上の歴史を持つウォルドーフ・アストリア・ホテルで行われている。人々がチェスに興じる川沿いの公園は、ブルックリン橋のたもとに近いブルックリンハイツ・プロムナード内。
*その他の街頭ロケは、すべてタイムズスクエア周辺でまとめて撮影された、というのも同じくこのシリーズらしい。監督のランディ・ジスク曰く
「タイムズスクエアで5つの異なるシーンの撮影を設定し、カメラが次から次へと飛び回るようにしたんだ。僕たちが、モンクがタクシーを呼ぼうとする件りを撮影している間に、他のクルーたちはカード当ての場面のリハーサルをしてたよ」
*〝6本指の男〟というアイデアは、大昔、アンディ・ブレックマンがニューヨークで働いていたときに同僚の間で「通りの先のレストランに6本指のボーイがいる」という噂が広まった記憶から生まれたという。
(以下、準備中)

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