シーズン5 #15(#75)『予告殺人』

  • 原題:mr.MONK and the really, really dead guy

  • 放送日:

  • 2007年2月23日

  • 2007年7月3日

  • スタッフ:

  • 脚本 ジョー・トプリン

  • 監督 アンソニー・R・パルミエリ

ゲストスター:
クリス・ウィリアムズ(ソープ捜査官役)
ピーター・ジェームズ・スミス(ケアオ捜査官役)
アイヴァー・ブロッガー(副本部長役)
アンドリュー・ローゼンバーグ(検視官役)
アンドリュー・エルビス・ミラー(捜査官1役)
ブライアン・シルバーマン(捜査官2役)
ケビン・クイグリー(レーヴン医師役)
キンケード・ウォーカー(ジーン・ガーネット役)

<ストーリー>
 深夜、モンクたちが撲殺された女性の遺体を調べていると、副本部長から別件で招集がかかる。ストリートミュージシャンの他殺体が見つかり、「36時間後に次の犠牲者を殺す」という予告状が残されていたのだ。連続殺人の可能性がある上、犯行が毒物注射、ナイフ、拳銃、殴打など6通りもの方法で行われる異常なものだったため、FBIの科学班を率いるソープ捜査官が捜査の指揮をとることに。次の犯行を阻止すべく、警部らとともに捜査に参加するモンクだったが、駆使されるハイテク機器にまったくついていけず、ついには落伍者扱いされてしまうことに――。

<解説>
 第2シーズンの「謎の悲鳴」と並ぶ、“CSI風科学捜査”を全力でおちょくった一篇。前回は、モンクと仲間たちの間に溝ができてしまうドラマの方がメインになっていたが、今回は、モンク・チームvsFBI科学捜査班のガチンコ勝負であり、70年代のドラマを理想とする脚本チームのローテク愛が前面に出た、さらに愉しい仕上がりである。また、その趣向に組み合わされた謎解き部分も今回はさらに上質であり、ラストで“名もない犯人”が飛び出してくるシリーズ恒例〈ぶっとびエピソード〉のテイストに近い驚きが味わえる、ファンタジックな傑作ミステリとなっている(クライマックスでの、超ハイテク機器を使って一瞬で犯人を確保する警部と、「やるな。最新機器がが犯人を捕えた」という一言がすばらしい)。唯一よく分からないのは、ジュリーのPC宛てのメールが犯人からの連絡と混同される捜査本部での件りだが、もしかするとこれも「ハイテクは何が起こるか分からない怖いもの」という脚本チームの不信感の表明だったりするのだろうか――。
 

<MEMO>
*監督のアンソニー・R・パルミエリは、第2シーズンの後半から参加し、この第5シーズンまで約50本を担当した撮影監督。監督は、第3シーズンの「よみがえるカンフー」、第4シーズンの「花婿危機一発」、そして本作と3本を担当。この後、最終第8シーズンで2本、再び撮影監督を務めている。

(以下、準備中)


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