シーズン4 #12(#56)『警部 キレる』

原題:mr.Monk and the Captain’s Marriage
放送日:
2006年1月27日
2006年6月20日
スタッフ:
脚本:ジャック・バーンスタイン
監督:フィリップ・カスノフ

ゲストスター:
ニッキー・カット(シャーキー巡査部長役)
ロバート・クレンデニン(ジェラルド・ヴェンガル役)
ミーシャ・コリンズ(マイケル・カルポフ役)
キティ・スウィンク(ブラッドリー医師役)
マイケル・レイ・バウワー(ピーター役)
グレン・ヘドリー(カレン・ストットルマイヤー役)
ブランデン・モーガン(チクレット役)

<ストーリー>
 ある裁判で検察側証人となる予定の麻薬ディーラー、チクレットが廃車置き場で殺害された。犯行を目撃したホームレスのジェラルドが通りかかったパトカーを呼んだため、現場の保存状態は完璧だったが、妻カレンとの不倫をほのめかす新人警官のシャーキーに激怒したストットルマイヤー警部が彼を殴りつけ、現場検証を台無しにしてしまう。事件から外され「怒り抑制セラピー」に通わされることになった警部は、モンクとナタリーに妻の尾行を依頼する。一方、姿を隠していたジェラルドが何者かに命を狙われ、警察が身柄を確保。裁判絡みの容疑者を呼んでの面通しが行われるのだが――。

<解説>
 ミステリとしての抜群のアイデアと警部夫妻のドラマが有機的に絡み合った上質なエピソード。面通しのドタバタから最終的に目撃者が証言するまでの遅延が(元々、写真を見せるだけでも証言は取れたはずでもあり)やや気になるものの、真相が分かった瞬間の膝を打つ快感は、このシリーズならではのものである。
 ただし、警部に嘘をついて男性と会うカレンをモンクとナタリーが尾行する長いシークエンスは、大小の楽しいギャグを挟みながらもやはり居心地が悪く、エピローグのシリアスさは、静かに衝撃的なものとなっている。
 本格的なギャグを入れにくい今回、洒落たお遊びとなっているのは、目撃者ジェラルドが読んでいる本が、本シリーズにも脚本・制作で参加しているリー・ゴールドバーグが書いた人気ドラマシリーズ『Dr.マーク・スローン』のノヴェライズだということだろう(ゴールドバーグは同作で製作総指揮を担当、20数本を執筆している)。

<MEMO>
準備中。

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