シーズン2 #07(#19)『容疑者は夢の中』
原題:mr.MONK and the SLEEPING SUSPECT
放送日:
米 2003年8月8日
日 2004年8月24日
スタッフ:
脚本:カール・シェイファー
監督:ジェリー・レヴィン
ゲストスター:
フランク・ジョン・ヒューズ(トレバー・ハウ役)
ジョシュ・スタンバーグ(グルームス捜査官役)
チャド・ドネラ(リッキー・バベッジ役)
マット・ウィンストン(ブライアン・バベッジ役)
キャサリン・ヨーステン(ナース・シュテンペル役)
ミシェル・クルシエック(マリア役)
シシル・クルップ(カモル・スワルマ役)
ベス・スキップ (アマンダ・バベッジ役)
<ストーリー>
大邸宅に住む女性アマンダが、配達された小包爆弾によって爆死した。指揮を執る連邦捜査官は、遺産相続をめぐって争っていた被害者の弟リッキーを容疑者として拘束するが、モンクは、小包に残されたいくつかの手がかりから、もう1人の兄弟ブライアンこそが真犯人だと断言する。しかし、ストットルマイヤー警部は、それを一笑に付す。
「俺はこれまでに1万5千人の容疑者を見てきたが、その全員に共通していたのはこれだ――みんな意識があった!」
何とブライアンは、4ヵ月前から昏睡状態だったのである――。
<考察>
「遅効性の薬カプセルのような、遅効性の爆弾」というアイデアからスタートしたプロットが、やがて「容疑者が昏睡状態」という別のアイデアと結びついて誕生した傑作エピソード。クローガー先生の不在とシャローナの夫の登場が「モンクが意識不明の容疑者に孤独を語り、生命維持装置を止めてしまう」という究極のギャグ・スケッチにつながり、さらにそれが、ラストの対決につながる、という具合に、プロットのすべてが必然性をもって組み立てられている点は、気が遠くなるほど見事である。
「遅効性の爆弾」のトリックも見事だが、そこから派生した「ケチャップの瓶」という強烈なビジュアルは、さらに〝モンク的〟にすばらしい。この「ケチャップ」は、脚本家チームの誰かがランチのときに思いついたそうで、まさにチーム制の精華ともいうべきであろう。
アヴァンタイトルでの、〝カーチェイスなし〟というこの番組のポリシーを踏まえたディッシャーの「この瞬間、ずっと待ってました」という台詞が楽しい。
<MEMO>
*準備中です。
*
*
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?