シーズン3 #4(#32)『探偵免許はく奪』

原題:mr. MONK Gets Fired
放送日:
2004年7月16日
2005年6月7日
スタッフ:
脚本:ピーター・ワーク
監督:アンドレイ・ベルグレイダー
ゲストスター:
グレン・ヘドリー(カレン・ストットルマイヤー役)
サヴェリオ・ゲラ(ブルックス本部長役)
ブレナン・エリオット(ポール・ハーレー役)
アンドレア・ラドゥトイウ(ラリーサ役)
モリー・ヘーガン(ミズ・レニントン役)
トッド・ワリング(作業員役)
スコット・アドシット(検視官役)

<ストーリー>
 
ストットルマイヤー警部の妻カレンが、殺人課の日常を追うドキュメンタリー映画を撮ることになった。現在捜査中の事件は、若い女性のバラバラ殺人事件とカツラ工場の放火殺人事件。本部長のブルックスは、警部に、マスコミが注目するバラバラ事件へ傾注するよう高圧的な態度で命じ、警部はモンクともに捜査を開始した。が、モンクに恨みを持つ本部長は、彼が検死データを消去するという大失策を起こした機を見逃さず、解雇を宣言。さらに探偵免許をはく奪してしまった。やがて、捜査線上に妻を殺害したと思われる容疑者が浮かび上がるが、モンクを失った警部には彼を追い詰める術がなかった――。

<考察>
 
構造としては、前作と同様3つの趣向――“クビになるモンク”“カレンの映画撮影”、そして本筋のミステリ―から構成されており、今回の方が小粒だがバランスのよい仕上がりとなっている。特に、〈倒叙〉的にスタートした後、モンクの解雇を経た後の、どう展開するか予測できない進行は実にユニークなものである。ただし今回も、「本部長がたまたま●●●を入手した」という偶然性、そしてモンクが2つの事件を結びつける理由がやや強引、という2点で、ミステリ的にはやや弱いように思われる(検視シーンでの被害者
と犯人の手がかりを見抜く推理は、名探偵らしく素晴らしい)。
 シリーズ初参加だった脚本のピーター・ワーク(元弁護士で、『ディフェンダーズ/新・弁護士プレストン』に脚本と法律監修で参加していた)は、脚本チームでの5日間の会議の後、9ページの“原案”――その時点ですべてのシーンのポイントが完成していたという――を手に帰宅し執筆に入ったと、その経験を語っている。

<MEMO>
脚本のピーター・ウォークは、アンディ・ブレックマンの「義理の弟」とのこと。
ウォークいわく:「彼とは長いつき合いです。"Gets Fired "のストーリーは、思いつきのようなアイデアから生まれました。〝失われた重要な証拠品が、誰かの*の上にあったらクールなのでは?〟――だからモンクは、**であることを否定する人物から、それを奪い取らなければならない。そこから、(本部長という)警察上層部の新たなキャラクターを生み出したのです」
*(以下、準備中)


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