シーズン6 #13(#89)『いとしのジュリー』
原題:mr. MONK and the Three Julies
放送日:
米 2008年1月25日
日 2008年6月24日
スタッフ:
脚本 トム・シャープリング
監督 ヴィッド・ブレックマン
ゲストスター:
ジョン・ホークス(マシュー・ティーガー役)
ジョン・ローゼンフェルド(ジョージ・ティーガー役)
ライマン・ウォード(カールソン氏役)
デル・ボルトン(タウンゼント夫人役)
<ストーリー>
ナタリーの愛娘と同姓同名の女性、“ジュリー・ティーガー”が2名、連続して殺される事件が発生。狼狽え、パニックを起こすナタリーのため、モンクや警部は全力で捜査を開始する。やがて、精神的に問題を抱える男マシュー・ティーガー――彼が執着している母親の名がジュリエット――が容疑者として浮上。安否確認のため自宅を訪ねると、彼女は死体を剥製にされ、揺り椅子に座っていた。警察は、母親の病死を認められないマシューが倒錯した愛情から犯行に及んだと判断、女装したディッシャーに母親の代わりを務めさせ、帰宅したマシューから自白を引き出そうとするのだが――。
<解説>
ミステリ的趣向の上質さとキャラクター物TVシリーズとしての魅力、さらには脚本チームの“映画愛”が三位一体的に絡み合った傑作エピソード。アヴァンからエピローグまでを貫く“警部の新車”ギャグがまず秀逸であり(第4シーズンで離婚し、今シーズンで次の恋人とも別れたはずの警部が“3年近く人目もはばからず泣いてすがって拝み倒した”と語っているのが、本シリーズならではの大らかな時系列無視で実に頼もしい)、『サイコ』や『ターミネーター』シリーズからのストレートなネタ振りもとびきりの愉しさである。
本作にはさらに1つ、映画好きがニヤリとするとびきりの趣向が存在している。土砂降りの中、古びたモーテルで連続殺人が発生し――という『サイコ』オマージュ満載の傑作スリラー『“アイデンティティー”』(2003)。そこでモーテルの支配人を演じていたのは、今回、マシュー役を演じたジョン・ホークその人なのである。
<MEMO>
*(以下、準備中)
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