シーズン5 #5(#65)『85セントの名刺』

原題:mr.Monk, Private Eye
放送日:
2006年8月4日
2007年5月1日
スタッフ:
脚本 トム・シャープリング
   &ダニエル・ゲータ
監督  ピーター・ウェラー

ゲストスター:
シャロン・ローレンス(リンダ・フスコ役)
フレデリック・ウェラー(ジェイ・ベネット役)
グレアム・ベッケル(ギバード船長役)
フランチェスカ・ヴァヌッチ(アンナ・ポラード役)
ジェイ・ビンガム(沿岸警備隊員役)

<ストーリー>
 大胆な決断で財を成した祖父ネヴィルを敬愛するナタリーは、モンクにも成功してほしいと、探偵事務所の設立を画策。独断で繁華街にオフィスを借り、名刺まで作ってしまう。その気迫に負け、しぶしぶ所長の椅子に座るモンクだったが、依頼人はなかなか現れない。そして、ようやく持ち込まれた初仕事は、街一番の不動産エージェント、リンダ・フスコからの「駐車中の愛車に当て逃げした犯人を捜してほしい」という“小事件”だった。再びナタリーの説得に負けたモンクは、いやいやながら捜査を開始する。そんな中、女性失踪事件の相談に事務所を訪れたストットルマイヤー警部は、鉢合わせしたリンダと意気投合。2人は何と、そのままいいムードに――。

<解説>
 ナタリーの楽しい暴走で幕を開け、私立探偵事務所でのドタバタ噺になるかと思いきや、モンクが苦手な海でボートに侵入、クライマックスでは海のど真ん中で溺れかけるという予想外の展開を見せる活劇編。車への当て逃げ犯探しと殺人――2つの事件が交錯する瞬間の、モンク/ナタリーと犯人の間の可笑しくもかみ合わない会話は、さりげないが、このシリーズならではのブラックユーモアの最高の例の1つだろう。また、日本語題、原題の両方がモンク寄りなのにも関らず、「警部に新たな恋が巡ってくる」という大きなイベントが事件捜査と並走、エピローグでは警部がおいしいところを持っていってしまう洒落た造りも印象的である。
 加えて本作は、「飛べば命綱が現れる」「ジャンプできない哺乳類は象だけだ」「スケコマシマイヤー警部だな(原語では、Captain Leland "Stud-lemeyer" stud は“色男/性欲旺盛な男性を意味する俗語とのこと”)」「わたしの眺めもよくなる」等々、各キャラに名台詞が目白押しなので、その点にもぜひご注目を。

<MEMO>
リンダ・フスコ役のシャロン・ローレンスは、『NYPDブルー』でのシルビア・コスタス検事補役、『デスパレートな妻たち』での、自宅売春で逮捕される主婦メイシー・ギボンズ役等で知られる。

(以下、準備中)


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