シーズン4 #14(#58)『宇宙トリック』

原題:mr.Monk and the Astronaut
放送日:
2006年3月3日
2006年7月4日
スタッフ:
脚本:デヴィッド・ブレックマン
   &ジョー・トプリン
監督:ランドール・ジスク

ゲストスター:
ジェフリー・ドノヴァン(スティーヴ・ワグナー役)
エリック・アラン・クレイマー(ダレル役)
ブリアンナ・ブラウン(ジョアン・ラフェルソン役)
マイケル・ベルチャー(ボビー役)
アリエル・ウィンター(ドナ・カイン役)
ナターシャ・パヴロヴィッチ(ニコール・ワグナー役)

<ストーリー>
 近々自伝を出す予定の元ショーガール、ジョアンの首吊り死体が自宅で発見された。現場からは自伝の原稿データが入ったパソコンがなくなっており、警察は他殺の可能性を認めてモンクに捜査を依頼。モンクは、いくつかの手がかりから彼女の死が自殺ではないことを看破し、自伝でその暴力行為が告発されるはずだった元恋人――宇宙飛行士のスティーヴ・ワグナーが犯人であること確信するが、ストットルマイヤー警部はその推理を一笑に付す。ジョアンが死亡した時刻、ワグナーはスペースシャトルに乗って地球の周りを回っていたのだ――。

<解説>
 本作の、「犯行時刻、容疑者は大気圏外にいた」という特大スケールのプロットは、アンディ・ブレックマンが長年使いたいと思っていたものであった。そのアイデアを成立させるべく、脚本家チームは幾シーズンもの間知恵を絞りつづけ、ついにデヴィッド・ブレックマンがあの見事なトリックをひねり出したという。
 クライマックスのロケは、ロサンゼルス近郊にあるエドワーズ空軍基地の全面協力で実現したもので、モンクがチェイスするF/22は、ロッキード・マーティン社とボーイング社が共同開発し、2005年に運用が開始されたばかりの最新鋭ステルス戦闘機であった。また、そのクライマックスでのレーザー照射から逆算して、前半でのモンクがパニックを起こす教室のシーンが書かれ、ナタリー登場編に続き、”勇気”が再び大きなテーマに据えられることになった。
 ”アメリカの英雄”が犯人である本件は、モンクの扱った事件中でも最大級のものと思われ、続く第5シーズン第1話「もうひとりのモンク」では、この事件を題材にしたTVムービーが制作されることになった。

<MEMO>
スティーヴ・ワグナーという名前は、TVシリーズ『600 万ドルの男』の主人公スティーヴ・オースティンと、そのスピンオフ作品『バイオニック・ジェミー』の主演女優、リンジー・ワグナーの組み合わせだろうか。
また、クライマックスの舞台となる“パクストン”空軍基地の名も、傑作映画『アポロ13』に主演したビル・パクストンからつけられたように思われる


(以下、準備中)


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