シーズン4 #13(#57)『夢の100万ドル』

原題:mr.Monk and the Big Reward
放送日:
2006年2月3日
2006年6月27日
スタッフ:
脚本:トム・シャープリング
   &ダニエル・ドラッチ
監督:ランドール・ジスク

ゲストスター:
DJクォールズ(ハイテクおたく:ルーファス役)
タイラー・マネ(バイク乗り:ダーク 役)
ダヴェニア・マクファデン(グラディス・メンチェン役)
ライアン・アロシオ(ウォーレン・ランディス役)
ジェイミー・ブラウン(ジェニー・マンデヴィル役)
ダニエル・ブラウニング・スミス( ダニー・チェイセン役)
デリック・オコナー(セント・クレア元警部役)

<ストーリー>
 警察からの仕事の依頼が3週間途切れ、モンクとナタリーの家計は破綻寸前。ナタリーにお尻を叩かれ、モンクはコンサルタント料の定額化を交渉すべく、警部の元を訪れる。そこでナタリーは、美術館でダイヤ強奪事件があったこと、そのダイヤに100万ドルの懸賞金がかけられたことを知って大興奮、モンクを口説き落として調査を開始させた。いやいやながら美術館を訪れたモンクは、犯行現場ですぐさま手がかりを発見。ところが、それを目撃した、同じく懸賞金を狙う3人の“探偵”たちが手柄を横取りすべく2人を追いかけ回しはじめ、大騒ぎに。そして、そのドタバタの中、犯人グループの一味と判明した男が毒殺されてしまう――。

<解説>
「重い内容の『警部 キレる』を終えたばかりだったので、感傷的な瞬間のまったくない、明るいエピソードを作りたかったんだ」とアンディ・ブレックマンが語っている通り、本作は、シリーズ中でもとびきり楽しいドタバタ編となっている。さらに、その“宝探し”コメディの流れと並走するように仕込まれたミステリ的要素も実に気の利いたもので、両方を見事な手際で合流させた取調室でのクライマックスは、まさに絶品といえるだろう。さらに日本語版では、3人の探偵たち(ロンドン警視庁の元警部、マッチョな賞金稼ぎ、そしてハイテクおたくの青年)の声を大塚周夫・明夫の親子コンビに今井朋彦という豪華な3人が声をあて、さらに大きな魅力をつけ加えてくれている。
 因みに、ラストで警部がモンクとナタリーに提示する「向こう2年間、16件の依頼を保証する」というオファーは、同時期に“16本×2シーズン”という番組継続が決まったことを祝しての内輪ネタだったそうである。

<MEMO>
執筆作業中、脚本家チームは本作を“『おかしなおかしなおかしな世界』エピソード”と呼んでいたそうである。
 本国の公式ガイド本は、この件を「盗まれた現金の隠し場所をめぐる狂気の追跡劇を描いた1963年の名作映画への言及は実に適切であり、人間の欲を描いた同趣向のコメディ映画『ラットレース』を執筆していたアンディ・ブレックマンにとっては、この題材はなじみ深いものだったのである」と語っている。

(以下、準備中)

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