シーズン2 #12(#24)『謎の悲鳴』

原題:mr.MONK and the T.V.Star
放送日:
2004年1月30日
2005年4月12日
スタッフ:
脚本:トム・シャープリング
監督:ランディ・ジスク
ゲストスター:
ビリー・バーク(ブラッド・テリー役)
ニコール・フォレスター(スーザン・マロイ役)
ステイシー・スコウリー(ローリー役)
ジェフリー・ヴィンセント・パライズ(ダスティン・シアーズ役)
チャールズ・ダハティ(TVディレクター役)
サラ・シルバーマン(マーシー役)

<ストーリー>
 
離婚した妻スーザンの家から出てきた、人気ドラマ『犯罪ラボ・サンフランシスコ』の主演スター、ブラッド・テリーを、待ち構えていた多数のレポーターが取り囲む。と、突然、邸内からスーザンの悲鳴が響き渡った。その場の全員がなだれ込んだとき、彼女は床に倒れ、絶命していた。
 モンクブラッドが犯人と確信するが、スターに会えてはしゃぐシャローナばかりか、ディッシャー警部までがブラッドに心酔してしまいそれを信じない。さらに、嘘発見器による検査で、彼は嘘をついてないことが証明されてしまった――。

<考察>
 『CSI』シリーズ
を揶揄した1作で、「スペクトロ・スコープ」から、クライマックス前のCGによる犯行再現シーンまで、ハイテク嫌いのスタッフたちらしい、その徹底したおちょくり方が素晴らしい。不可能犯罪ミステリとしては王道すぎるほど王道だが、決め手への伏線の張り方と、そこに一見関係なさそうなマーシーという破壊的名キャラクターが絡んでくるシナリオは、実に見事である。
 また、TVスターである犯人に仲間が次々と懐柔されてしまい孤立無援になったモンクが、いったんは負けを認めるという展開も秀逸で、さらに、バーでの聞き込みシーンでの酔客とのコメディ・スケッチは、シリーズでも屈指の出来である。しかし、何より本作は、モンクの不滅の決め台詞「経緯はこうです(Here is what happened)」が、正式に誕生した記念すべきエピソードとして、まず記憶されるべきであろう。
 つけ加えれば、プロットと連動してラストに最初のテーマ曲がかかる趣向も、実に洒落たものであった。

<MEMO>
(以下、準備中)

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