シーズン6 #4(#80)『警部の恋』

  • 原題:mr. MONK and the Bad Girlfriend

  • 放送日:

  • 2007年8月3日

  • 2008年4月22日

  • スタッフ:

  • 脚本 ジョー・トプリン

  • 監督 ウェンディ・スタンズラー

ゲストスター:
シャロン・ローレンス(リンダ・フスコ役)
クリストファー・カズンズ(ヘンドリックス役)
エリカ・ヨーダ(ヘレン・ハバート役)
ローラ・マーゴリス(キャロル・ヤング役)
マーク・シヴァーツェン(ショーン・コーコラン役)
ダグ・パーディ(リチャード・ヤング役)

<ストーリー>
 ストットルマイヤー警部の恋人リンダ・フスコのビジネスパートナー、ショーンが射殺された。落ち込むリンダを支えたい警部は、そばを離れないでほしいと乞われ、事件が起こったマリン郡へモンクを送り込む。ところが、モンクは、犯行時刻には警部とウェブカメラによるデート中で、自分もそれを見ていたにも関わらず、リンダこそが真犯人だと確信。ナタリーとともに、犯行現場から50km離れた自宅にいたという彼女のアリバイを崩しにかかった。リンダとのハワイ旅行を目前に控えた警部は、そんなモンクに怒り狂い「お前は自分が不幸だから俺の幸せを妬んでいるんだ」と口走ってしまう――。

<解説>
 前シーズンの「80セントの名刺」で初登場、以降セミレギュラーになっていたリンダ・フスコが容疑者となり、モンクと警部の友情にひびが入りかけるという、重い展開の一篇。脚本家チームが常に持つ“容赦ないブラックさ”が前面に出た数少ないエピソードの1つである。
 “警部トラブル篇”恒例の魅力として、本作のモンクは、親友たる警部のため、まるで恐怖症を忘れたかのように奔走しており、さらに今回は、警部の暴言があったにもかかわらず、和解のやり取りをまったく描かずに終わっていくラストが、ここまでに培われた2人の関係の強さをこの上ないスマートさで描いており、感動的である。
 ミステリ的には、シリーズでも一、二を争う本格的なアリバイトリックが用いられている点、そしてそれ以上に、モンクが真相に気づく手がかりが、映像ミステリならではの素晴らしいさりげなさで提示されていることを特筆しておくべきだろう。

<MEMO>
モンクとナタリーがオートバイで相乗りする傑作シーンで流れるのは、ステッペンウルフの〈ワイルドでいこう!(Born to Be Wild)〉。同曲は「ぶっ飛びモンク」でも使用されていた。

(以下、準備中)


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