シーズン4 #3(#47)『名探偵ナタリー』

原題:mr. Monk Stays in Bed
放送日:
2005年7月22日
2006年4月18日
スタッフ:
脚本:ハイ・コンラッド
監督:フィリップ・カスノフ

ゲストスター:
デヴィッド・ヴァルシン(レジー・デニソン役)
レニー・ロフティン(ジョン・デランシー役)
ジミー・パルンボ(ゴーマン氏役)
フランク・ノヴァク(マーヴ・チャストウィック役)
エリック・アーテル(トミー役)

<ストーリー>
 ピザ配達の青年フリオが殺され、多すぎたつり銭を返そうと配達車の後を追ったナタリーが第一発見者となった。しかし、警察は〝女性判事の失踪〟という大事件にかかり切りで、フリオの殺人はまったく顧みられない。さらに、頼りのモンクも、何と風邪でダウン中。業を煮やしたナタリーは、自分だけで捜査を開始するが、その結果、彼女の家にピザを届けた男は死んだフリオとは別人だったことが判明、謎は深まってしまう。一方、警部から失踪事件捜査の手助けを求められたモンクは、熱で朦朧とした状態ながら、判事が立場上つき合ってはいけない男性と交際していたことを看破した――。

<解説>
 アンディ・ブレックマンによれば、本作は「ベッドの上のモンクが安楽椅子探偵になる」「犯人が被害者の行動を続けなければならなくなる」という2つのアイデアを組み合わせるところからスタートしたという。そこに、ナタリーの“苦労人”ゆえの高い共感性と愛すべき正義感、そしてその勇気に応えるクライマックスでのモンクの感動的なアクションというドラマ的な2つのアイデアを加えることで、抜群に満足度の高い魅力作に仕立て上げた脚本チームの構成は見事である。加えて、最後に証拠品を発見する〈詰め手〉が、“遠くの飛車が効いてくる”ような見事さで、前半すでに埋め込まれてい
るのにもご注目を。
 もう1点、本作の大きな見どころは、相手がナタリーだと思い込んだモンクが、電話越しの犯人に延々、真相と証拠を語ってしまう、“経緯はこうです”シーンの傑作なバリエーションだろう。

<MEMO>
*フィリップ・カズノフ監督は1948年生まれの俳優(『宇宙からのメッセージ』(78)での真田広之の相棒アロンである!)で、資料で見る限り、本シリーズを含め監督作品はほんのわずかである。
*音楽のジェフ・ビールは、今回、BGMに「マニックス特捜網」や「ハワイ5-0」など70年代の〝ヒーロー物〟ドラマのテイストを加えてみたと語っている。
*(以下、準備中)


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