シーズン5 #13(#73)『ただいま本番中』

  • 原題:mr.MONK Is on the Air

  • 放送日:

  • 2007年2月2日

  • 2007年6月19日

  • スタッフ:

  • 脚本 ジョシュ・シーガル&ダイアン・モーガン

  • 監督 マイク・リスト

ゲストスター:
ジャラッド・ポール(ケビン・ドーフマン役)
スティーブン・ウェーバー(マックス・ハドソン役)
ヘザー・トム(リンダ・リッグス役)
ダニー・ウッドバーン(リトル・ウィリー役)
ケヴィン・ファーレイ(JJ・ザ・ジョーク・マシーン役)
アンジェラ・リトル(キンバリー役)

<ストーリー>
 下品なジョークで大人気のラジオDJマックス・ハドソン。その妻ジャネットが、自宅の寝室で窒息死した。外からの侵入が不可能だったこと、暖炉のガス栓が開いていたこと等から警察は事故と判断するが、ジャネットの妹リンダはその死に疑問を感じ、モンクに再捜査を依頼する。死亡推定時刻にはラジオの生番組に出演していたマックスには手を下すことは不可能と思われたが、現場を調べたモンクは、いくつかの手がかりから、彼が何らかのトリックで妻を殺したと確信。マックスのラジオ番組に出演してトークバトルを挑むことになるのだが――。 

<解説>
 超人気DJを犯人に据えた、アンディ・ブレックマン好みである〈犯行方法を視聴者にふせた倒叙ミステリ(セミ・オープンミステリ)〉の快作。“不可能犯罪”テーマによるシンプルかつ本格度満点のプロットは、シリーズ初期のいくつかの傑作を想起させる上質なものである(『コロンボ』オマージュと思われる遠隔殺人トリックも愉しい)。さらに、愛妻トゥルーディの死をジョークにされたモンクが、クライマックスで「もう笑えないだろう――お仲間だ」と犯人に真顔で告げるダークな件りと、それに続く、笑顔溢れる結婚式のビデオを1人で見続ける哀しみとせつなさに満ちたエピローグは、モンクの抱える心の闇を我々に(久々に)思い起こさせるものとなっている。
 脚本のジョシュ・シーガルとダイアン・モーガンのコンビは、これがシリーズ初参加。このあと、第6シーズンの「迷える子羊」、第7シーズンの「悲恋」「その取り壊し待った!」、最終第8シーズンの「警部の再々婚」と、シリーズ終盤を飾る傑作・秀作を担当しており、第7シーズン後半からは共同プロデューサーにも抜擢されている。

<MEMO>
*監督のマイク・リストは本作のみ参加。プロデューサーで参加した『アリー my Love』(97~02)でエミー賞を獲得。『ボストン・リーガル』(04~08)で製作総指揮をつとめ、同時期から監督としても活躍。最近作は『グッド・ドクター 名医の条件』(17~ 製作総指揮/監督)。

*マックス・ハドソンは、下品で過激なトークで知られる実在のラジオDJ、ハワード・スターンがモデルではないかと思われる。また、ケビン・ファーリーが演じた「JJ/ザ・ジョーク・マシーン」も、スターンと関係が深い名コメディアン、ジャッキー“ザ・ジョークマン”マートリングを意識したキャラクターと推察されている。

(以下、準備中)


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