シーズン7 #7(#99)『100回目の罠』

  • 原題:mr. MONK's 100Th Case

  • 放送日:

  • 2008年9月5日

  • 2009年5月18日

  • スタッフ:

  • 脚本 トム・シャープリング

  • 監督 ランドール・ジスク

エリック・マコーマック (ジェームズ・ノヴァック役)
ブルック・アダムス(リー・ハリソン役)
ティム・バグリー(ハロルド・クレンショー役)
チャールズ・キャロル(ダグラス・サーマン役)
リカルド・チャビラ(ジミー・ベルモント役)
ロシェル・グリーンウッド(ジリアン役)
キャサリン・ヨーステン(ネイサ・ゴードン―元バビーシッター役)

<ストーリー>
 若い女性、それも女優やモデルばかりが絞殺される連続殺人が発生。これが“名探偵モンク”がコンサルタントとして引き受けた100件目の事件になることに目をつけたテレビ局は、人気ドキュメンタリー番組《イン・フォーカス》の取材班を捜査に密着させた。カメラを意識しながらもモンクの推理は冴え、4人めの被害者が出たところで事件は無事解決する。
 オンエアの晩、番組のホストであるノバックの自宅で捜査関係者を集めての鑑賞会が開かれる。が、それを眺めていたモンクは「何か重要なことを見逃した」という違和感を覚えはじめていた――。

<解説>
 放送100回を記念して製作された特別仕立ての一篇。恒例のアヴァンがまるまる劇中番組《イン・フォーカス》のイントロになっている洒落たオープニングを皮切りに、モンクの生い立ちや捜査の進捗を追うドキュメンタリー部分とその鑑賞会の模様を並行して描く構成、そしてそこに仕込まれた本格ミステリとしてのアイデアが素晴らしい。
《イン・フォーカス》パートでは、モンクに捕まった犯人たちへの刑務所内でのインタビューが抜群に可笑しく(本作の12年前に日本で放映された『消えた古畑任三郎』と同じ趣向である)、また、警部やナタリー、ディッシャーだけでなく、マーシーやアンブローズ(今回の"Older Brother"というテロップで、初めてモンクの「兄」であることが判明した)、さらには第1シーズン最終話「完全犯罪への秒読み」で酷い目にあった旅客機のCA(トニー・シャルーブ夫人のブルック・アダムス扮演)までを再登場させるきめ細かなフォローが愉しく、見事である。

<MEMO>
*モンクの元ベビーシッター、ネイサ・ゴードンを演じたキャスリン・ジューステンは、TVシリーズ『ザ・ホワイトハウス』(99~06)で大統領公設秘書ランディンハム夫人役を好演。『デスパレートな妻たち』(99~06)のカレン・マクラスキー役で2度エミー賞を獲得している。 本シリーズは、第2シーズンの「容疑者は夢の中」にも看護師役で出演。

*犯行シーンが描かれる4人目の被害者ケイト・キンデルを演じたエイミー・ベルは、「Mr. Monk and the Leper」「迷コンビ誕生」「え?あいつがヒーロー!?」「謎の凶弾(後編)」でナタリーのスタント代役を担当していた。

*エピローグでのモンクとナタリーの最後のやりとりは、原語では以下の通り。
"TV Writer Found Dead After Contract Dispute. That's good."
"Creepy."
「TV脚本家、契約論争の後、死体で発見される。こりゃいい」
「不気味ね」

*(以下、準備中)


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