シーズン7 #1(#93)『新居がボコボコ』

  • 原題:mr. MONK Buys a House

  • 放送日:

  • 2008年7月18日

  • 2009年4月6日

  • スタッフ:

  • 脚本 アンディ・ブレックマン

  • 監督 ランドール・ジスク

ゲストスター:
ブラッド・ギャレット(ジェイク・フィリップス役)
ジャック・カーター(ジョセフ・ムーディ役)
キャサリン・ケンドール(キャシー・ドレイク役)
マーティ・ライアン(サットン氏役)
マクナリー・サガル(パメラ・ムーディ役)
ヘクター・エリゾンド (ネーヴン・ベル先生役)
ボブ・ゲバート(金物店の店員役)

<ストーリー>
 クローガー先生が心臓発作で急逝。ナタリーが新しいセラピストを探す中、心のよりどころを失ったモンクは、隣人のピアノの音にすら耐えられなくなり、捜査で訪れた一軒家を発作的に購入する。その家の持ち主だった老人は――看護師の証言によれば――新しく服用した薬の副作用で意識が混乱し階段から転落、死亡していた。
 引っ越しを終えたモンクは、なぜだか部屋の中央にない天井の照明が気になり、数日前に知り合った便利屋“正直ジェイク”に改修を依頼するが、ジェイクは劣化や問題を次々と指摘し、家中の壁や床を強引に剥がし始めてしまう。轟く騒音の中、モンクは老人の転落が殺人だった証拠を発見するのだが――。

<解説>
 第7シーズンの撮影開始前、2007年4月に惜しくも急逝した“クローガー先生”ことスタンリー・カメル氏に捧げられた一篇。穏やかに本を読み微笑むモンクの姿から棚に飾られた先生の写真へとカメラが移動していくラストが誌的で美しい。
「トゥルーディとともに過ごした家を離れる」ことはモンクにとってあまりに大きな選択であることから(魅力的なプロットとして「引っ越し」はずっと検討されていたようにも思われるのだが)おそらくは非常に難易度の高いアイデアであり、本作では、クローガー先生を喪失したショックによる“暴走”として描く、まさに天才的な組み合わせとなっているように思われる。
 そして、ヘクター・エリゾント演じる新たなドクター“ベル先生”が本作中盤で初登場。アンディ・ブレックマンはそのキャラクターを「モンクがくつろげるだけではなく、僕たちが楽しめ、(シリーズを)新たな展開に導いてくれる存在」になったと語っている。
 “新居がボコボコ”にされていく豪快なスラップスティックギャグは、家一軒分の本格的なセットを建て、実際に壊しながら準撮りするという何とも豪快かつ贅沢な手法で撮影されたとのことである。

<MEMO>
*冒頭とラストで流れる、クローガー先生が愛したピアノ曲は、ショパンの《24の前奏曲Op.28 第7番イ長調》である。

*(以下、準備中)


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