シーズン6 #5(#81)『恋のレッスン』

  • 原題:mr. MONK and the Birds and the Bees

  • 放送日:

  • 2007年8月10日

  • 2008年4月29日

  • スタッフ:

  • 脚本 ピーター・ワーク

  • 監督 マイケル・W・ワトキンス

ゲストスター:
ヴィンセント・ヴェントレスカ(ロブ・シャーマン役)
マット・ランター(クレイ・ブリッジス役)
アンドリュー・ジェームズ・アレン(ティム・サスマン役)
ステファニー・ライベル(アリソン・クラーク役)
ドリュー・スターリン(デューイ・ジョーダン役)
ゲイル・オグレディ(“ラブリー・リタ”役)
アシュリー・ローズ(リサ役)
ラリサ・ミラー(パム・シャーマン役)

<ストーリー>
 深夜、ある邸宅に侵入した男デューイは、突然現れたその家の主ロブの姿に驚かされる。実は、ロブ本人が「保険金が入るので高級じゅうたんを盗んでほしい」とデューイに窃盗を依頼していたのだ。ところが、ロブは拳銃を取り出すとデューイを射殺。銃声を聞いて寝室から降りてきた妻も射殺した。
 警察は「妻を殺され正当防衛で犯人を撃った」という彼の主張を信じるが、現場の状況に不審な点を発見したモンクは、ロブが主犯であると看破。さらに、彼とデューイが一緒にいる場面を見た記憶も蘇ったが、それがどこだったかは思い出せなかった――。
 一方、ジュリーにアメフト部のスター選手が急接近し、モンクはナタリーから「母親の話は聞こうとしないので、恋愛についてアドバイスしてやってほしい」と頼まれてしまう。

<解説>
『刑事コロンボ』的な計画殺人からスタートする〈倒叙形式〉の快作(イメージのベースは「黄金のバックル」の二重殺人だろう。また、“犯人と共犯者に接点があった”という追及を、犯人が“そこで相手は自分に目をつけたのだろう”と返す気の利いた件りは「逆転の構図」へのオマージュと思われる)。一方、犯人への疑いやその手がかりは早々に出そろってしまい、後半は、さりげなく提示されていた“モンクはどこで犯人たちを目撃していたのか”という不可解な謎の方が、ジュリーの恋バナと絡み合ってメインとなる予想外の
展開は、ファンタジックなこのシリーズならではの魅力となっている(こちらは、やはりコロンボ物の「仮面の男」がイメージのベースだろうか)。
 もうひとつ、本作のお楽しみは、クライマックスで証拠品を処分しようとする犯人を追跡するモンクに代ってナタリーが真相を語る“経緯はこうです”シーンの名バリエーションだろう(「この台詞、ずっと言いたかったんだ♪」という台詞が愉しい)。

<MEMO>
*本作でシリーズに初参加、この後「強盗銀行」「死者との約束」「ピョン太は友だち」とさらに3作を担当したマイケル・ワトキンスは、長年、映画の撮影監督をつとめた人物で、ジョナサン・デミ監督の『ラスト・ワルツ』(78)、マーティン・スコセッシ監督の『怒りの山河』(76)、ロン・アンダーウッド監督(第14話「空からの水死体」を監督)の『愛が微笑む時』(93)、ジョン・バダム監督の『アサシン』(93)等を担当。本作の後、本格的にTVドラマを中心に監督として活躍している。 
(以下、準備中)


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