シーズン3 #7(#35)『モンクはスーパー店員』

原題:mr. MONK and the Employee of the Month
放送日:
2004年8月6日
2005年6月28日
スタッフ:
脚本:ロス・アブラッシュ
監督:スコット・フォーリー
ゲストスター:
エンリコ・コラントーニ(ジョー・クリスティ役)
アランナ・ユーバック(ジェニー・シルヴァーマン役)
マリー・チーザム(エドナ役)
マイケル・ウェストン(モリス役)
カイル・デイヴィス(ロニー役)
エスター・スコット(ドロレス役)
パトリック・トーマス・オブライエン(ブレント・ドノバン役)
シャロン・ジョンストン(クララ役)

<ストーリー>
 
早朝、大手スーパーの倉庫で、女性店員エドナが死亡した。棚の大型テレビが崩れ、その下敷きになったのだ。証言によれば、彼女は優秀で勤勉――来月の〈最優秀店員〉に目されていたという。現場検証の結果、警察は事故との判断を下すが、疑問を感じた警備主任クリスティはモンクに事件の調査を依頼する。彼は、モンクの刑事時代の相棒で、コカイン着服の容疑で辞職した人物だった。いったんはその依頼を断ったモンクだったが、2ヵ月後、ある事実からエドナの死に疑惑があることに気づき、改めて捜査を開始。関係者の動向を探るべく、店員となってスーパーで働き始めた――。

<考察>
 
モンク版「赤毛連盟」ともいうべき、シリーズ名物〈ホワイ・ダニット〉
物バリエーションの快作。スタートとなったのは、行きつけのスーパーに行ったアンディ・ブレックマンが、壁に最優秀店員の写真が飾ってあるのを見て、「この地位を得るための殺人というのはあり得るだろうか」と考えた瞬間だったという。
 警備主任ジョー・クリスティ役を演じたエンリコ・コラントーニは、映画『ギャラクシー・クエスト』に異星人のリーダー、マセザー役で出演、トニー・シャルーブと共演した名バイプレイヤーである。クリスティのドラマへの組み込み方は実に美しく、モンクとのコンビネーションによるクライマックスでのライフルの一撃は、最高の格好よさであった。
 その他、本筋を囲むように散りばめられた数々の“ギャグスケッチ”中では、警部の友情あふれる「プチプチ」の件りと、想定外のオチがつく「ディッシャーと財布モデルの恋人」の連続ネタが秀逸である。

<MEMO>
*ディッシャーに "トップ財布モデル "の恋人がいる、というアイデアは、脚本家チームの一員ジョー・トプリンが、ボツになった『となりのサインフェルド』用脚本で書いたアイデアが元になっているという。
*(以下、準備中)


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