シーズン5 #16(#76)『鼻血が止まらない!』

  • 原題:mr. MONK Goes to the Hospital

  • 放送日:

  • 2007年3月2日

  • 2007年7月10日

  • スタッフ:

  • 脚本 ジョナサン・コリアー

  • 監督 ウェンディ・スタンズラー

ゲストスター:
チャールズ・ダーニング(ハンク・ヨハンセン役)
ダン・バトラー(ディヴィス・スコット医師役)
ライザ・ラピラ(ソーター医師役)
スヴェトラーナ・エフレモヴァ(ウルマン看護師役)
リッチ・ハッチマン(心臓医役)
デヴィッド・アンドリオール(レックス役)

<ストーリー>
 鼻血が止まらなくなったモンクは病院の救急外来を訪れるが、処置を受けても効果がない。脳出血ではと思い悩み、脳神経外科部長であるウィトカム医師の部屋に押しかけるモンク。ところが、ウィトカムは遺体となって床に倒れていた。駆けつけた警部とディッシャーが、被害者はハンク・ジョハンソンという患者の酸素ボンベで殴り殺されたことを突き止めたものの、ハンクはベッドから起き上がれない高齢患者で、犯人ではあり得なかった。モンクたちは、検査入院していたハンクの主治医スコットの元を訪れ、話を聞く。その後、モンクは警部の傍らでこう囁いた――「彼が犯人です」。

<解説>
 第5シーズンのラストを飾る本作は、他のシーズンの最終話に比べて一見地味に見えるものの、魅力的な不可能犯罪、知的で冷酷な名犯人、豪華なスペシャル・ゲストスター、そしてクライマックスの“モンク危機一髪”まで、さまざまな見どころが詰まった好エピソードとなっている。加えて「ナタリーの出番を減らす」(本作が一番お腹が大きくなっているように見える)という命題を活かし、彼女がデートを優先したことをモンクの単独行動~大ピンチ、そしてぎりぎりでその命を救う、というクライマックスへとつなげた構成は見事という他ない。また、上質な「対決物」でありながら、犯人に証拠を突きつけて逮捕する対決場面のまったくないラストも、このシリーズらしいオフビートな軽やかさといえるだろう。
 頑固な元軍人ジョハンソンを演じた“スペシャル・ゲストスター”チャールズ・ダーニングは、『テキサス1の赤いバラ』(82)等でアカデミー助演男優賞候補となった名優。その他、『スティング』(73)、『合衆国最後の日』(77)等に出演している(吹き替えは大平透氏)。

<MEMO>
*スコット医師を演じたダン・バトラーは、『新・刑事コロンボ/初夜に消えた花嫁』に、部下のグッドマン刑事役で出演(今回の吹き替えは納谷六朗氏)。

*劇中に登場する「テトラサイクリン」は、実在の抗生物質だそうである。

(以下、準備中)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?