シーズン1 #11『盲目の目撃者』

原題:mr.MONK and the RED-HEADED STRANGER
放送日:
2002年10月11日
2004年6月8日
スタッフ:
脚本 アンディ・ブレックマン&トム・シャープリング
監督 ミラン・チェイロフ
ゲストスター:
ジャッキー・リチャードソン( ウェンディ・マス役)
デヴィッド・アンダーソン(ジェイソン・クロス役)
ニール・クローン(テリー役)
ジェイ・マイケルズ(ケニー・フリードマン役)
ブルース・マクフィー(ピート役)
ウィリー・ネルソン(本人役)

<ストーリー>
 有名なカントリー歌手のウィリー・ネルソンが、彼が横領で訴えかけていたマネージャーを射殺した容疑で逮捕された。犯行時、現場の路地には被害者とネルソン盲目の女性の3人しかおらず、女性は、彼らが言い争う声と銃声を聞いたと証言していた。ネルソンの大ファンであるモンクは、彼の無実を証明すべく捜査を開始するが、離れた場所から逃げる被害者を射殺するのは盲目の人間には不可能であり、女性は容疑から外れてしまう。やはり犯人はウィリー・ネルソンなのだろうか――。

<考察> 
 第4話に続く不可能犯罪物のバリエーションで、「よく考えれば答えはそれしかあり得ない」という真相に見事に着地する名エピソードである。気のきいた手がかりも多く、中でもモンクが真相に気づく手がかりを、アンディ・ブレックマンは(第4シーズン終了時点で)「最も好きな手がかり」と語っている。
 本作はもともと、「mr.MONK and BEATLE」という題で、リンゴ・スターをゲストに招く企画で書き始められたという。しかし、〝路地で男が射殺される〟というプロットがジョン・レノンの死を想起させてしまうことに気づき、中断。その後、ブライアン・ウィルソンジェームズ・テイラー向けにリライトされ、J・テイラーが乗り気になったもののスケジュールが合わずに再び中断。最後にA・ブレックマンウィリー・ネルソンを提案したという。
 今回、「モンク度」はギャグよりもせつなさの方に多く使われており、トゥルーディの墓の前で彼女が大好きだったネルソンとセッションする静かなラストシーンは感動的である。


<MEMO>
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