やさしいカイリューデッキ 第1回 OSAKA旧裏 GRAND PARTY 優勝🏆構築解説&レポ
こんにちは、おすしです。
懲りずにまた過去レギュポケカのnoteを書きます。
今回はきすけさん(@yakumokisuke)主催の旧裏オフイベント、
「第1回 OSAKA旧裏 GRAND PARTY」
に参加させていただき、なんと優勝することができましたので記念にnoteを書こうと思います。
死ぬほど期間が空いてしまったので需要は無さそうですが、よろしくお願いします。
構築する上で悩んだことも多々ありましたので、叩いて強くして欲しいです。
もとはマコマートさん(@ma_ko_mart)のこちらの構築記事を参考にさせていただきました。ありがとうございました!
デッキ内容の前に
今回のイベントなのですが、もとは関東で開催されていたものの関西版です。
まず特筆すべきは参加者の方々。
旧裏界隈の有名な方はもちろん、ポケカに関する動画投稿をされている方、adv-pcgレギュW虹杯の優勝者、スタンもバシバシ回している方、全国各地から猛者が集まっていました。
かといって敷居が高いわけでもなく、初めての人もウェルカムなあたたかい雰囲気でイベントはスタートしました。
次に景品。
上位から順に選んでいく形式でしたが、旧裏時代のサプライや各種マーカー、最近のものであってもスリーブやプレマなどどれをもらっても嬉しいものでした。
また、参加賞で←!オリジナルプレイマットが1枚いただけて、それだけで参加費がペイできているではないかと嬉しさより心配が勝つ豪華さでした。
そしてルールです。
ダブルイリミネーションかつ、次々に試合が組まれるので待ち時間が比較的少なくなっていました。
負けて上位の目が無くなっても大会に拘束されることなく好きなデッキでフリー卓に移れるという、私のようにとにかく遊びたいプレイヤーにはぴったりのルールでした。その分、人々がフリー卓に流れ始める4、5戦目までの運営は大変そうでしたが…
まとめると、景品は豪華で(この辺は心配になるのでほんと抑えていただいて…)、1日中遊べて、人々は優しく、ガチものんびりも混じり合える素晴らしいイベントでした。
うずまきカップを運営されているソラさんにも通じることなのですが、なぜこんなにも旧裏界隈にはgiveの精神があるのか…聖人かな?
興味のある方はぜひ参加してみてください。
では、デッキの内容に移ります。
デッキリスト
まずはご覧ください。画像は「ポケモンカード旧シリーズ検索」さまよりお借りしました。
なぜ「やさしいカイリュー」なのか
環境読み(ハレツー殿堂)
旧裏のデッキ選択は、かなりルールに左右されます。それは、「殿堂ポイント」というものが設定されているからです。
殿堂ポイントとは強力なカードたちに割り振られたポイントを合計し、デッキ内の合計が8ポイントを超えないように調整してデッキを組むルールです。
各店舗や地域によってポイント設定に差があり、ロック系のカードに対して厳しくポイントをつける殿堂ルールや、汎用的かつ強力なカードに対するポイントを0にしてよりダイナミックなゲームを楽しめる殿堂ルールもあります。
ハレツー殿堂は比較的新しい殿堂ルールで、特筆すべきはニコタマこと無色2個エネルギーに殿堂ポイントがついていないということです。
これによって、無色が2つワザに要求されている全てのポケモンに可能性が生まれています。
このあたりの中高打点アタッカーが使われやすい環境であると言えます。
ただこれ、よくみると、スピード感こそあれ、100以上のダメージを叩き出すポケモンはいないということに気づきます。倒せてもたねか1進化、2進化を弱点ついて倒すしかできない。
ハレツー殿堂の大規模なイベントは関西では珍しく、みんなこのニコタマを使いたいはず…ルールも1戦45分と旧裏にしては短めで、早期決着しやすいデッキが多そうですね。バイバイ,ワニカメ…トラッシュ交換にもポイントついてますし。
カツウィンやリザードンのような高火力がいないことはないかもしれませんが、幸いにもダブルイリミネーションですから、一回踏んで負けるのまでは許容です。
さらに、ベトベトンが殿堂ポイント7ということで、ロックせずしっかり殴り合えという気概を感じますね。
また、環境読みで言うと、
プクリンのメタカードとして挙げられそうなマダツボミの塔ですが
やさしいカイリューにももちろんブッ刺さります。
しかし、複数枚積むほどプクリンが重く見られるような印象は受けませんし(願望)、ある程度プレイングで解消できる範疇です。
逆張りオタクの血が騒ぎます。ただ、ある程度殴れるデッキでないとサイド差負けが発生するかも。
まとめると、
①ニコタマを使った安定感のある中打点アタッカーがいる高速環境&ロック少なめ
②ワニカメのような時間のかかる高打点は少なそう
③メタを張るなら耐久できるアタッカーもしくは状態異常でテンポを取りあう?
こんな感じで考えました。
「やさしいカイリュー」というカードの強み
理由は大きいもので3つ。
①特殊エネメタ
特殊能力「きせきのかぜ」が、バトル場に特殊エネルギーを無色1個分にするという生きたシンオウ神殿のようなものです。
ニコタマは3エネ分を2手貼りのスピードで殴り始めるから強いのであって、効果がなくなればただの1個分のエネです。自身も無色3エネという重めではあるエネ要求ですが、この特殊能力で相手に無理やりテンポを揃えてもらうということです。
また、いつ出しても強いというのがポイント。ニコタマ貼ったポケモンでバトル場突っ張って後続にエネを回していたら、突然バトル場のエネが足りなくなるという状況を押し付けることができます。
エネエネのような特殊能力もほぼ機能停止させられるので、非常に美味しい。
②弱点なし
殴れる耐久デッキとして強力な「鋼ラッキー」。
別タイプに貼られた鋼エネルギーは自身への反動も軽減するという謎の挙動で、HP120の高耐久が40軽減を持ちながら、無反動40ダメージを連打するまさに要塞です。
しかしこの完成した鋼ラッキーですら、弱点を突かれるとワンパンされるのがポケモンカードです。
せっかく完成した耐久盤面をタイプ相性でひっくりかえされないのはかなりの強みでした。
現に、多色エネが入ったバレットのような動きをするデッキにも安定した受けができました。
③ワザの安定感
「ひかりのはどう」はさらに安定感を増すすばらしいワザとして機能しました。
相手のワザの効果を受けないため、あらゆる搦手が効きません。
せっかく殴り出したのにねむりやマヒで動けないなどが起こらないのでストレスフリーです。勝てる相手に絶対勝てるというのは、旧裏においてかなり嬉しい要素。
私は旧裏大好きなんですが、コインが非常に悩ましい要素だと感じておりまして…
50%引きでの負けだけは、ドロップのある大会ではしたくないと思ったのも大きな理由です。(今大会でも、結局コインの呪縛からは逃れられなかったのですが…)
採用理由
いくつかのカードをピックアップして語りたいと思います。
ミニリュウ(4弾)
場持ちの良いものにしました。
絶対10点乗せたい場面はヤドンに任せて、自分が育つことに専念してもらえれば…
わるいハクリュー
ピンですが、立ったときの安定感はすばらしかったです。フジ老人後の立て直しが早くなったりナツメで引く1枚が増えたりするなどリターンの大きい1枚でした。
ヤドン(化石)
こちらもピンですが、スタジアムの貼り合いを制する必要があれば、ゴミあさりは必須です。その他無限の可能性を秘めています。幸い、使わずに済みました。
バリヤード(ジャングル)
対高火力の保険として。塔を貼られた際のアタッカーにもなりうる。
カイリューの40ダメと合わせてヨガのポーズで90まで届くのでそのあたりもえらい👏
ププリン(プロモ)
コインは嫌とか言っておいて入れてます。
でも!がくしゅうそうちが入ってて手貼りは無駄になりにくいし、進化や入れ替えなどなければ75パーセントで生き残るし。
使わなかったので採用は諸説ですが、準備完了前のワーポなど嫌なものは嫌なのでベィビィは抜けず…
ナツメの眼
枠があれば増やしたいカード。
わるハクが立っていれば手札が毎ターン2枚増えるので、耐久でターンを稼げば手札入れ替えで必要札を引き込みやすくなります。多大なリソース切らずに済むのはほんと最高。(アンチオーキド)
学習装置
ヤドン、ププリンなどにエネを貼らざるをえないときがあります。殴り出しを安定するカードとして採用しました。特にヤドンのねんりきは優秀な技ですし、相手のアタッカーに序盤10点乗せておくということは実質的なプラスパワーです。
プラパを減らして採用した枠ですが、自分の回し方に合ったカードでした。(オーキドで巻き込むリスクが少ない一枚でもありますし)
マッチング&結果
※薄れゆく記憶の中書いたので間違いがあると思います…もっと熱いうちに書かなければ
1戦目 ベィビィわるクロ◯ マカロニさん
ベイビィポケモンとわるクロ、中打点アタッカーとしてストライクの入った安定感のありそうなデッキでした。
スピードで負けるとミニリュウを刈り尽くされてしまうので、けっこうヒヤヒヤします。
こちらもわるいハクリューで安定して盤面を形成し、ストライクのニコタマを止めたおかげでアタッカーのエネ貼りが間に合わなかった&中打点をポケセンで無かったことにできたのが勝因でした。
わるベトメガニウム◯鬱子さん
わるベトの逃げロックと毒の状態異常がおそろしいデッキでした。
しかし、カイリューが立ってしまえば「ひかりのはどう」で状態異常をシャットアウトできます。互いに高火力は出ないデッキであること、準備の最中で事故らなかったのもあり、無事勝利することができました。
エリカのハクリューゴルダック コイン×29Qさん
こちらの出だしが遅く、お相手の準備が整いサイド先行されてからゲームが始まった感じです。
「ふぶき」で低HPのミニリュウが危うくなり、お相手の自傷はダメージシフトで返ってくるというテクニカルな動きに翻弄されました。
サイドを3先行されたところでようやくヤドランとカイリューが立ち、「ひかりのはどう」を連打することでダメージシフト、つれさるを通さないようにしつつ、サイドをとっていきます。さらにニコタマも止まるため、お相手の攻撃も阻害できました。
しかし、前半の遅れもあり、ここから殴り続ければ勝てそう!?というところで時間切れになってしまいました。
主催きすけさんの判断のもと、コイン判定で勝敗を決めた結果、負けとなってしまいました…。コインを極力排除したデッキですが、旧裏をやる以上コインからは逃れられないのでした。
キョウのアーボック コイン◯石さん
状態異常と中打点、変わり身の術とセキチクシティジムによる耐久で、乗り手のプレイングが勝敗にかなり影響するテクニカルなデッキだと思います。
互いに安定して盤面を作り、互いに順当に殴り合いが始まりました。
途中、オーキドで巻き込むためエネルギースタジアムを貼らざるをえない状況になり、セキチクジムがかなりいやらしいことになりました。
が、こちらもポイズンパワーで毒にならないため、予想通り耐久勝負になります。
サイドを先行するも、お相手は剥がされないセキチクジムが残っているので長期戦ではリソース負けしそう…かなり不利です。おそらく2枚目以降も抱えているだろうということでゴミあさりエネスタも時間の無駄か?ヤドランやバリヤードまでアタッカーとして使おうかというところで時間切れになってしまいました。
再びきすけさんのもと、コインでの勝敗判定です。結果、互いに後がない状況でコインの運勝ちをしてしまいました。
サイド先行しているとはいえ、あのままいけばセキチク表でのリソース負けは必至か…?コインが噛み合えばあるいは?というところでの運勝ちなので、もっとプレイングを磨き、プレイを早める必要があると感じました。
※石さんには翌日の旧裏オフで、同じデッキタイプできっちり負けました。
多色ホウオウブイズ◯今ちゃんさん
多色バレットで弱点を的確に突きつつ、育てば高火力になるホウオウをアタッカーに据えたバランスのよいデッキでした。
ただ、多色ブイズゆえに特殊レインボーエネルギーに頼る場面があったり、ホウオウを素早く動かすためのニコタマが入っていたりと、やはりやさしいカイリューが刺さる対面。
ヤドランが立ち、耐久が安定したことで勝ちをつかめました。
以下、決勝リーグ
鋼ラッキー◯スイカさん
大会上位卓でよくお見かけするスイカさん。強敵ですが、幸運なことに特殊エネデッキでした。
鋼エネの自傷軽減まで無効化し、80自傷+ひかりのはどう40でラッキーを取れるというかなりの有利対面です。サブアタのポルターガイストゴーストでダメージを刻まれたり、ディフェンダーで自傷ダメと与ダメを軽減されたりとプレイングのうまさから決めきれない場面もありましたが、環境メタデッキの押し付け力で勝ち切ることができました。
実はスイカさんと旧裏で初対戦したとき、この鋼ラッキーにコテンパンに負けていたので、数年越しのリベンジに成功しました。嬉しい。
決勝
わるベトメガニウム◯再戦 鬱子さん
動画が上がっているので見ていただいた方はわかると思うのですが、緊張もあってかプレイングガバガバです。
有利対面の押し付けをすればいいのに、よくわからないところでワーポを切るなど…。
反省点の多い試合でしたが、メタ読みが功を奏して無事優勝することができました!
おわりに
メタ読みと言ったものの決勝リーグまで上がっていたねねしさんはスピード感高めの高火力デッキでしたし、
勝ちにも負けにも繋がりそうなところを時間切れのコインで落とし、拾い、とかなり運に振り回されつつ助けられたところが多いです。
実力以上の結果なのは間違いないですが、高槻殿堂では普段日の目を見ないカードで戦い、良い結果を収められたのは本当に嬉しいです。
以前店内のガチャでやさしいカイリューを引かせてもらい、前日閉店間際に駆け込んだにもかかわらず4弾ミニリュウを準備してくれた高槻駿河屋トレカ館の店員さんにも感謝です。
戦っていただいたみなさん、関わっていただいたみなさん、主催のきすけさん、本当にありがとうございました!