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金沢ギルドの4周年記念トーナメントに行ってきた!(後編)


前回のあらすじ

レジスト締め切りまでに3回飛んだ!終わり!




ではレイトレジスト締め切りから書いていきます。と言いたいところなんですが自分がほとんどハンドを覚えてない致命的なミスを犯してしまっているのでブラインドや当時のスタック等があやふやです。記憶に残っているハンドだけかいつまんで書いていきます。




レジスト締め切りから結構経ってスタックも77>AKで全弾ぶつかったハンド等があり40BBを超えて余裕が出てきた頃のことです。7人テーブルのHJで77が配られます。77はもちろん強いのでオープン。するとSBの5BBほどの超ショートの方からのオールイン。流石に降りることはあり得ないのでコールします。

そこでショウされた相手のハンドがまさかの「T3s」!これにはテーブルもざわつき他のテーブルからも見物にくる人がちらほらと。このオールイン対決は結局Tも3も落ちずに僕の勝利でおわりましたが完全に気持ちはやられてしまいました。試合に勝って勝負に負けたとはまさにこのことです。それと同時にこのT3sから日本の「わびさび」の心を感じました。SBの方はそのハンドを降りれば5BB程とはいえまだハンドを絞ることは可能でした。そのチャンスを捨ててまで僕のオープンにオールインを被せてきた。粋ですよね。この方の粋なオールインに応えるためにも今日僕は優勝するしかありません。



あとハンドがショウされた時に「出てくるハンドが逆じゃん!」と言っている方がいましたが…


僕もそう思います。

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そこから時は更にすすみ4卓で行われていたトーナメントも2卓の18人にまで

絞られる中盤戦にまで進みます。そんな中盤ようやくあのハンドが訪れます。BBのポジションからAのダイヤとAのクラブ。いわゆるAAです。ついに来た最強のハンド、オープンして来る方には申し訳ないですが僕の餌食となってもらいます。そして全員にハンドが配られたのですが瞬く間にCOまでフォールド…ちょっと待って…誰もオープンしてこないAAはあれですね…2学期が日に日に迫ってくる夏休みを思い出せますね。COまでがフォールドした時にはいよいよお盆も終わったというのに全く宿題に手を付けていないくらいの焦燥感にさいなまれます。そしてとうとうBTNの方までがフォールドしいよいよ8月31日といったところでしょうか。遂にブラインドヘッズ、SBもどうせフォールドなんでしょ…と半ば諦めていたところにオープンが入ります!ようやく来たオープンレイズ!もちろん3betを返します!何とかしてMAXバリューとりたいなと考えた魚はミニマムレイズを選択します。

基本的にフォールドエクイティもなくポットも焚き上がらないミニマムレイズは悪手とされています。しかし僕は今までに53oなどのゴミみたいなハンドでミニマムレイズをしたりとミニマムレイズをした時は基本的に良くないおふざけをしていました。ですので今回もまーたムロタクの意味わかんないアクションが始まったよ…と相手に思わせるためにこのアクションを選択しました。

ポーカーは頻度とバランスのゲームなのでエクスプロイトされないようにミニマムレイズレンジにこういったハンドもいれないとブラフ過多になりますね。え?そもそもミニマムレイズなんてしなきゃいい?それは知りません。


するとお相手はまさかのミニマム4bet!やりました!完全に計画通りです。おそらく相手のハンドはランダムハンド、こっちのおふざけに付き合ってくれた形です。こちらはIPですし5betすると降りられちゃうかもしれないのでここはコールドコールを選択します。


フロップは Ah 2d 5c

最高のフロップです。34には負けていますがほとんどのハンドに勝っています。なおかつ相手は4ベッター、まずCBを打ってくるでしょう。そして相手の方はやはり小さめのCBを打ってきました。流石にここでのAAは強すぎるし相手のハンドレンジもかなり広いのでコールを選択します。

ターンではTh

ここで2枚目のハートが落ちます。こちらにハートはありませんし開いての強いKQhなどはまだレンジに残っているのでここでのスロープレーは危険と判断したので相手がベットしてきた場合にはコミットする額のレイズ、相手のチェックに対しても66-KKあたりにコールしてもらえそうで尚且つリバーでオールイン出来る額を選択しようと考えていました。お相手の取ったアクションはポットの8割程の強ベット。予定通りコミットしターンでのオールインを相手に要求します。すると相手の方は少し考えた後「オールインして降ろせる額がバックに残ってないんだよな」といいフォールド。ブラフでしたが無事AAで大きいポットを獲得することが出来ました!



このハンドでチップリ候補にまでなったムロタクは水を得た魚のようにテーブルを荒らします。明らかに異常なオープン頻度でスチールをし続けるフィッシュ。ただぶつかりに行くと意味不明なアクションラインから意味のわからないハンドに轢き殺されるリスクをともなう為中々コールできないテーブルの方々、そんな僕がイケイケのムードでLJから85sのハートでオープンをすると遂にテーブルで唯一ムロタクをカバーしている本物のチップリであるBBの方が天罰を与えにコールしてきました。遂にチップリとぶつかってしまった…しかもよりにもよって85とかゴミみたいなハンドの時に…


フロップは Ah Td 6h

フラッシュドローがつきました。最高ですね。最近の人生でフロップのフラッシュドローよりワクワク出来るものが無い気がします。しかし相手の方はチップリーダーで、こちらのハンドは現状8ハイなのでポットを小さく戦い引いたときにバリューを取れればいいかなと考えチェックを選択。ただでフリーカードをもらいます。しかし、ターンでハートは落ちず(カードは忘れた)相手の方からの70%程のベット。フラッシュドローは強いしIPなのでコールを選択。リバーでもハートは落ちず、こちらはフロップチェックをしているので強いAを主張できるレンジも少ないため相手のTヒットなどを降ろすことも難しいと考え相手のチェックに対しチェックバック。

すると相手の方は諦めながら9ハイをショウダウン。

うんうん…やっぱ負けてるよな~ってんんん!!?9ハイ!!?確か自分のハンド8ハイじゃね?と思い出し

ハンドを2回程確認した後マックしました。

このハンドを何回もみた後に9ハイに対してマックする一連の動きは客観的に見て相当みっともないですね。


そんな感じで自分よりチップを持ってそうな方にはポットを小さく立ち回り自分がスタックをカバーしている相手にはチップの圧力を活かしガンガンスチールするという姑息な立ち回りでFTにまでたどり着きます。

しかしそのFTでさっき自分にビッグポットをもたらしてくれたあのハンドで超絶な痛手を負うことになります…                                          そしてUTGから問題のAAです。ネタバレします。今現在総スタック200万点強のうち60万点程を持ってましたが40万点程を失います。UTGからオープンしSBとBBの方からコールをもらいフロップに進みます。

フロップ 8c 9h Jd

マルチウェイでこのボードは1番嫌な予感がするボードですね。ここでCBを打つかチェックしてショウダウンを目指すかを考えてたらSBの方から30%程のドンクベット。ますます嫌な予感がしますね。それに対してBBの方もコール。ここで自分のアクションですがJヒットに対してマックスバリューを取りたいというのて全てのTxに簡単にフリーカードを与えたく無かったのでレイズを選択します。BBの方のバックがおおよそ25万-30万程。ポットにはすでに10万ほどあったので相手のオールインにもコールせざるを得ないような額にしようということで9万点程のレイズを選択したとおもいます。ドンクベットをしたBBよりもショートの方がフォールドし、BBの方からオールイン!正直迷うこと無くオールインしてきたのでめちゃくちゃ強そうですが当初の予定通りスナップコールしAAをショウダウン(ドヤ顔)。さあ早く君のハンドを見せなさいと待っていると



相手の方からQTsが出てきました。ストレート完成です。


これを見たテーブルではアイヤーという声とムロタクやっちゃった~という笑い声が聞こえて来ました。そうです。あの、QTsにAAがやらてしまったことで



QTsはAAをカチ割ることが出来るプレミアハンドだと皮肉にも自分で証明することになりました。

ギロチンを考えた人が最初にギロチンで処刑されたという話を聞いたことありましたがギロチンの発案者もこんな気持ちだったんでしょうか…この時の僕は負けたショックとAAをオーバープレイしてしまった自分の不甲斐なさに



「いや~効いてる」というあのキラーフレーズを使うことすら出来ませんでした

60万点もあったのに遂に17万点ほどのショートスタックになってしまいました。完全にAAをオーバープレイしてしまった自分のミスです。ここで僕のトーナメントもおわりか…と思った2ハンド後でした。


自分がSBの時にUTGのチップリーダーの方からオープン、するとその後にCOの方とBTNの方がコール。ショートスタックが多くなるFTでは珍しいマルチウェイポットとなります。既にポットが15万点程に膨らんでいたため17万点しかない僕はあまりにもポットが美味しすぎるのでオールインを選択します。もちろんコールされてもいいのですがこの時の僕は降ろせると確信してオールインしました。まずUTGのチップリーダーはまずまずのハンドを持っていてもマルチウェイポットで他の人がコールをした時に大ケガをしたくないという心理があると思い、プレミア以外は降ろせると判断。そして後ろの2人の方はこれまでのプレイを見てもポットサイズよりも自分のハンドの強さを見て戦っているタイプのプレイヤーであると思っていたため、強いハンドであれば3betをしていると判断。降ろせるだけでもダブルアップ、コールされても勝てばトリプルアップという状況だったのでエニハンでオールインしていたと思います。

そして思惑通りUTGの方がフォールド、COもBTNもフォールドし戦わずしてダブルアップ!その後に堂々と「降ろせると思いました」と共にT3sをショウしました!


JOPTでやりたかったことはこれなんです!ようやくT3sを供養してあげることが出来ました!


これで戦線復帰した自分はこの後も少しショートになった後にK6>AToのフリップを制しその後はほとんどポットを落とすこと無くスタックを築き相手を飛ばしていき遂にヘッズアップを迎えます。


ヘッズアップを迎えるとこれまでにも増してハンドが絡みまくります。フロップフラッシュやフロップフルハウス等で完全に相手の方の戦意を喪失させることに成功します。相手の方も半ば諦めのような感じで30BBをいきなりぶちこんで来たりと一瞬ヒヤヒヤすることもありましたが最後はKQ>KJで優勝することが出来ました!

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3回も飛びながらも終始自分のスタイルをぶらさずに優勝することが出来て本当に良かったです!それとトーナメントの日自分は相当うるさかったと思いますが、「やってて楽しかった」「またnote書いてよ」と言っていただけてとても嬉しかったです!またムロタクと一緒にポーカーやりたい!とこれからも思ってもらえるようにポーカー頑張っていきます!


そして今回こんな素晴らしいトーナメントを主催していただいた金沢ギルドさん!ありがとうございました!そして4周年おめでとうございます!

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