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お魚さんのJOPT21メインイベント体験記

Twitter等で体験記を書いて欲しいとご要望がありましたので、JOPTメインイベントについて少し書いていこうかなと思います。

ムロタクのTwitterをフォローしていただいている方は既にお気づきでしょうが、北陸勢でどのイベントでも最速で飛んでいるので読みごたえのあるものになるかはわかりませんが精一杯書いていきたいと思います。


今回JOPTに初参戦した経緯についてお話しします。金沢ギルドでポーカーに出会ってから1年が経ち、ポーカーのことが少しずつわかってきた(※わかってない)ので、金沢以外の知らない人達がたくさんいる大きなトーナメントに参加してみたい!今の自分がどれだけ通用するのか確かめてみたい!あわよくばインプライズしてギルドのみんなからチヤホヤされたい!と承認欲求を爆発させていた所、今回のJOPTに挑戦してみようと東京に向かいました。


最初はサイドイベントだけでもいいから行ってみようと思っていたのですが、本当に運良くメインイベントの前々日に1枠権利を獲得することができました。


迎えたDAY1当日、金沢ギルドで権利を獲得した面々と合流しメインイベントのシートに着席します。当然テーブルは知らない人だらけです。これからこの強そうな人達とポーカーしなきゃいけはいのかと思うととても緊張しました。しかし、JOPTメインイベントは50分ストラクチャーのトーナメントなので、序盤は堅めに打ちながら他の人をよく観察し、落ち着いてプレーして行こうと心に決めました。


その矢先、3ハンド目に転機が訪れます。6人テーブルのUTGで配られたハンドを見るとQTsダイヤ。いきなりのプレミアハンドです。ブラインドはまだ当然(100/100/100)持ち点は初期スタックの20000点。意気揚々と300点にレイズします。SBまでフォールドで回り同じく20000点持ちのBBにコールされフロップが開きます。

Pot800     Flop   2c 3h  3d                                      BB  check                                                                  UTG(hero)  Bet 300                                                BB  Raise 900                                                        UTG Call

ローカードのペアボードです。BBのレンジに2や3は当然ありますがこちらにはオーバーペア、強いハイカード等主張できるレンジはたくさんあります。そしてこちらのハンドは2オーバーとバックドアのFDもあったので安く広くCBを打つことを選択。するとBBから900点のチェックレイズ。このレイズには2や3ヒット、22、44-77あたりのポケット、ストドロなどが考えられますが上記の通りそれらのハンドにも2オーバー、ダイヤのバックドアもあったため22や3xには大きく負けているがブラフも45や56、あるいはレンジを生かしたショウダウンバリューのないコネクターあたりもチェックレイズレンジに入れているであろうと考えたためここはコールを選択しました。

Pot 2600  Turn  10s                                                BB  bet  1000                                                          UTG  Call

ターンで10がヒット。ダイヤのFDは消えましたがフロップで挙げたレイズのバリューレンジに対して22や3以外には勝ってるなと予想。BBブラインドからは40%位のダブルバレル。トップペアは充分に強いので当然コールします。

Pot4600   River  7c                                                BB bet 3000                                                            UTG  Call                                                                  BB Show  6s4h

リバーは7のクラブ。これは恐らくラグだけどリバーしっかり打たれたら嫌だな~と思った所に3000点の強ベット。これは最近流行りのポラライズされたベットって奴ですね。10ヒットは恐らくブラフキャッチは出来るけどこちらからレイズしてコールされるハンドには負けてそうだし10が勝ってるハンドには降りられそうっていうことでコールorフォールド。相手の主張は3や22。相手の情報がまったく無いのでしばらく長考。バリューレンジは当然3や22、ターンで10をツモったTJやT9のミスバリュー。ブラフなら45や56などのストレートドローがミスした形か?かなり考えても結局浮かんでくるのは…






トップヒットなんて降りられる訳がない!(フィッシュ思考)

これにつきたのでコール。結果相手は6ハイをショウダウン。お相手からも「ナイスコール」とお褒めの言葉をいただきテーブルからも「ナイスやな~」という声がちらほら。これに気を良くした自分は

すごい幸先いいなー!これだけやれるなら結構いいとこまで行けるかもしれない!

とトーナメント序盤も序盤にも関わらず有頂天。言うまでもなくJOPTメインイベントは50分のロングストラクチャーでDay2イベントです。その長いトーナメントの中のたったの1ハンドです。ポケモンでいうと最初の草むらに出てくるレベル3のポッポを1匹倒しただけです。客観的に見てかなり調子に乗ってしまったバカです。


だがこの時の調子に乗った有頂天フィッシュはその僅か3ハンド後に命のやりとりをする危険な領域に突入するポットをプレイすることをまだ知りません…。



上のポットから3ハンド後、ブラインド(100/100/100)テーブルは1人増えて7人テーブル、ポジションはボタンです。HJから300点のレイズが入ります。BTNの自分までフォールドで周ります。ここで自分は900点のライト3betを選択します。少し大きいポットをとって勢いをつけたかったというのと、テーブル全員をカバーした(およそ3000点だけ)のでテーブルチップリからアグレッシブにプレーされた時にどう対応してくるのかを見たかったというのがあります。

SBとBBはフォールドし、HJにアクションが回ったときに、あまり考えずに4bet2200点を選択してきました。                                           さて困りました。お相手から4betです。まだまだトーナメント序盤でスナップでレイズを返したことからあまりライト4betのレンジは見えてきません。さてどうしたものか…と自分のハンドをもう一度見てみます。





Tのダイヤと3のダイヤがはっきりと確認できました。


一体10秒前の僕は何を考えて900点のレイズをしたんでしょう…?今その事を考えても仕方ありません。落ち着いて相手の4betレンジを考えます。ディープスタックとはいえフリーズアウトトーナメントの序盤戦、早々に飛びたくないと考えていればレイズのレンジも狭くなっているでしょう。99以上のポケットやAQs以上のAx、オフスートのハンドは恐らくAKo位でしょうか?いずれにしてもかなり強そうです。ここは900点をおふざけで失ってしまうのは痛いですがマックして次のハンドに向かうのが賢明です。




だがしかしちょっと待って欲しい!このトーナメントはフリーズアウトのDay2イベントです!

こんな序盤も序盤で相手から5ベットが来たときにQQでスナップコールやAI出来るでしょうか?そのAKでコールした時にフロップ滑ったらどうするんでしょうか?アンノウンの5betレンジにAAとKK以外が見えるでしょうか?いや、見えない。ならばそのハンドでJOPTのメインイベントが終わってしまう覚悟があるかどうかを相手に問いたい。



「レイズ5800!」

言ってしまった…もう戻れない…T3sでライト5ベットを選択してしまった…AIされたらスナップフォールド出来るけどコールされたらどうするんだこれ…とネガティブな思いがよぎります…。ですがやってしまったものは仕方ありません。僕はこのT3sに命をかけました。                                                                       お相手の顔を見てみると…悶絶しています…!この時点でAAとKKは消えます。あとはQQとAKを降ろせるかどうかです…この瞬間においてはGTOとかプリフロップチャートとか関係ありません…お相手がAKやQQでこのトーナメントを飛ぶのも辞さないという覚悟を見せるかどうかです…                                             お相手の悶絶を見て内心僕は「その顔を見れただけで勝った」と思いました。後は相手が苦渋のフォールドを選んだ瞬間にT3sをショウするだけだ(マナー最悪)と思っていました…。

1分程経ったでしょうか、悶絶した末にお相手がおこしたアクションは「コール」。一番とって欲しくなかったアクションが選択されました…ポーカーにおいて相手のハンドを1点読みするのは良くないと言われていますが僕は1点読みできました。AKsでしょう。QQもギリギリ考えられますが割合で言うと9:1くらいでAKsだと思います。あとはフロップにAKが落ちないかTT3と落ちてくれるのをお祈りするだけです。1分前までテーブルを支配していたのは自分だったはずなのになんで今こんなにも追い込まれているんでしょう。(自業自得)                                            

Pot  11900  Flop  As 10h  6c                                HJ  check                                                                BTN  bet2500                                                        HJ  call


最悪のフロップです。無情にもあっさりと落ちるそのとんがり。終わった。10が当たっているけどどうだと言うんでしょう。ただ、自分はもう既にAAを持っていると思い込んでプレーすると決めました。フロップにAが落ちたときに12000点のポットに18000点程のAIするでしょうか?自分ならそれはやらない。ならターンだ!ターンでオールインになるようにCBを打とう!相手が万が一QQならこのCBにギリギリ降りてくれるかもしれない!藁にもすがる思いで2500点を打ちました。お相手からはあっさりとコール。あっ…やっぱりAKでしたねスミマセン…(^^;


Pot 16900   Turn 4c

HJ  AI  14700                                                          BTN  fold

ターンは4c完全にラグが落ちてやるしかない!と覚悟を決めた所にお相手からまさかのドンクAI。まさかのアクションに今度は自分が悶絶することになります。しかし落ち着いて考えてみると、全てのAxに負けている。相手がポケットペアを決死のブラフに変えてきてると考えてもKK.QQ.JJにも負けている。あれ?この、T3sって5betpotの何に勝ってるんだ?と我に返りfoldを選択。その際に自分からAI出来なかった悔しさに一言だけ「効いてる」と言いながらfold。周りからは「序盤から激しいね」「降りたのはKK?QQ?」と聞かれましたがここでT3です!と答えることに日和ってしまい、

「いや~効いてる」と自分のハンドを濁してしまいました。

するとお相手はAKのクラブをショウ。ターンでFDがついてAAにも捲り目が出来たから先入れしたとのことでした。僕はこのAKがショウされたときにガックリしてしまいました。やっぱりAKは降ろせなかった。そのハンドで家に帰る覚悟があるのか?と5betまでして脅したのに…


このハンドで流れを失ってしまったのかこの後の僕は散々でした。セットはストレートに捕まり、ポットを取りたいという焦りからクソブラフをしてはキャッチされ、最後は20BBを下回ったときに訪れたKKがAJoにカチ割られ、僕のJOPTメインイベントはブラインド200/300/300の1回目のブレイク10分前に終わってしまいました。

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↑こんなにたくさんあるチップを2時間半で0にしたフィッシュ

そんな訳であっさりと終わってしまったので書けるハンドがこの2ハンドくらいしかありませんでした。(もう少し大人しくしてたら他に書けることあっただろは禁句です。)             Twitter開くたびにムロタクが飛んでると誰かから言われていたようにサイドイベントも音速で飛びまくっていたのでJOPTはほろ苦デビューとなってしまいましたがとてもいい経験が出来たと思っています。次回のGFにも是非参加して今度はday1を突破して長くイベントを楽しみたいと思っています。


またJOPTの数日間、頑張ります!ととびました!の報告でTLを荒らしたにも関わらず、応援してくれなみなさん、ありがとうございました!次回参戦するときはday1抜けました!やインマネしました!と報告出来るように精進していきます!

ここまで読んでいただきありがとうございました!


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