見出し画像

過去日記 (2006年11月16日)

~~~~~~~~~過去日記ココから~~~~~~~
あと何回
先日旦那様用に鰤鍋を作りました。鰤とお豆腐とネギとえのきというシンプルな鍋ですが、良い出汁がでて美味しゅうございました(岸朝子風)。最後はスープにご飯を入れて雑炊を作ったのですが、旦那様に少し魚臭すぎたようです(あまり好きな味ではなかったらしい)。しかし、私は一口食べて思い出しました。

-家の雑炊だ-

実家は父が鍋好きだったせいか、お店がお休みだった冬場の月曜日の夜は決まって夕食は「鍋」でした。寄せ鍋で、魚の切り身や白菜やえのきやちくわや鶏肉や色々入ってました。そして最後は決まって雑炊を作ったものです。この雑炊が楽しみで、満腹具合を確認しながら食べてました。

結婚してからも、旦那様が好きで鍋は色々作りますが、我が家は鶏つみれ鍋なのであまり魚の切り身は入れません。なので雑炊を作っても実家の味にはならなかったんですね。

-ああ、この味。この味-

食べながら、家族皆で鍋を食べたこと、きょうだい三人で鍋を食べながら何が面白かったのか「ゆずぽん」の歌を繰り返し繰り返し色々なバージョンを歌い、おなかを抱えて笑い転げた事。味覚も記憶を喚起するんだなあ。そう思いながら懐かしいそしてもう戻れない楽しかった時代を思い出して少し涙が出ました。

娘達を見ながら思います。後何回、一緒にご飯を食べられるだろう。後何回、一緒にお花見が出来るだろう。後何回、ほっぺをはむはむちうちう出来るだろう。後何回、「だいすきー」と抱きついてくれるだろう。後何回、「大好きだよ」と言った時に恥ずかしそうに「うん」と言ってくれるだろう。後何回、二人で手を繋いで買い物に行っただけで喜んでくれるだろう。後何回、「行って来ます」のキスとハグをさせてくれるだろう、後何回、後何回、後何回。考える事はつきません。

私が、ふとした事で幼い頃を思い出しているように、娘達にもたくさんたくさん嬉しかったことや楽しかった事を作ってやりたい、そう思います。
ひとつひとつの思い出はささいなものでも、それがひとつひとつ積み重なり、優しい娘に育ってくれますように。

嫌がられない内は、ママンはたくさんたくさんちうちうしますよ(むふふのふ)(っつーか寧ろ嫌がってもする)

~~~~~~~~~過去日記ココまで~~~~~~~~

 これはいちこさんの母になって21年、にこさんの母になって19年。それでもいつも思います。あと何回?って。でも娘たちは心優しい子に成長してくれました。

#過去日記 #いちことにこ #我が家の日常

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?