【社員紹介:vol.4】“キャッシュレス後進国”である日本を変えるための挑戦

2019年に政府が消費税増税とともに打ち出したキャッシュレス還元施策。それに伴って、日本のキャッシュレス比率も上昇傾向にあります。とはいえ、まだ30%程度なので、まだまだ市場はあるはず…
と、そんなアツイ想いを持っている#ファーストペンギンな社員紹介!

第4回目は、事業の核を担うペイメント事業部の統括部長をしている原田さんにインタビューしていきます。

◆社員データ◆
名前:原田 多聞
部署:ペイメント事業部 部長
入社:2016年中途入社



キャッシュレス「後進国」、日本

みなさん、買い物をする時は現金派ですか?それともカード派?若い子だとスマホ派という方も増えてきたのではないでしょうか?それでも、まだまだ「現金派」という方が圧倒的多数だと思います。世界ではキャッシュレス化が進む一方、日本のキャッシュレス決済比率は約20%と非常に低い状況にあります。(各国のキャッシュレス比率:韓国96.4%、中国60%、シンガポール58.8% ※2019年時点)

特に、中国のキャッシュレス化は顕著で、『WeChat pay』に代表されるようなQRコードを用いたスマホ決済が一気に普及し、町のタバコ屋さんでもスマホ決済が可能で、物乞いがQRコードを提示し、送金を依頼してきたというエピソードもあります。

では、なぜ日本ではキャッシュレス化が進まないのか。その原因は、“安全な”環境が大きく影響していると言われています。日本では、個人への与信に対する審査基準が海外に比べて高く、審査に時間がかかります。そのため、事業者側が決済サービスの導入を足踏みしてしまうと言われています。 

原田「あとは、日本円は貨幣の安定性や信頼性も高いんですよね。さらに治安もいいので、現金を持ち歩いていても強盗に合うことなんて滅多にない。さらに、いたるところにATMが設置されているから、いつでも現金が引き出せます。これではわざわざ、カードやスマホで決済しようという発想になりませんよね。逆に言うと、日本は現金主義に最適化された国と言ってもいいかもしれません。」

とはいえ、日本で開催される予定である世界的なスポーツイベントでは、海外からの観光客も多く来日することが予想されています。そうなると、キャッシュレス化が当たり前の人たちに向けて、日本でもスムーズに決済できる環境を整えなければならないことが大きな課題でしょう。


とっつきやすいサービスをつくろう

私たちが決済サービスをはじめた理由。それは「ファーストペンギンとなり得るような人たちを『応援』する、インフラに近いサービスを展開する」という、市之川さんの強い想いが背景にあります。

そこで目をつけたのが、決済事業。世の中には、事業規模や企業の基盤がまだまだ盤石ではないために決済が使えない場所や事業者もたくさんいる。そういう人たちが決済機能を気楽に使えるようにし、事業をスケールする手助けがしたい、と。

審査が厳しいことが、いわゆる日本の強さ。ですが、私たちはあえてリスクをとることを選んだのです。また、決済サービスが使えるまでの時間短縮も同時に目指します。

原田「たとえば、ネットショップをつくって、契約したいと思ったら、審査に1カ月ぐらいかかるんですよ。その点は前職で営業をしていた時からストレスとジレンマを感じていました。もっとスピーディに審査ができたらって。」

そうした背景もあって、個人などの業態中心に向けて、従来は審査のハードルが高かった商材にも対応しつつ、“最速1週間”で実装可能なスピード感のあるサービス、「アクアゲイツ」の開発に至りました。

原田「たとえば、月謝の支払いのサービスはどうしても審査に通りにくいけれど、アクアゲイツならそういった範囲まで対応できるようにしよう!と思ったんです。」


「決済の仕事はおしまい」

私は、前職でも13年ほど決済サービスの営業に携わってきました。その会社でも、クレジットカード決済・電子マネーを提供しており、アクアゲイツがやろうとしていること同じ業態です。

原田「実は、そのときは”決済”という言葉も正直、知らなかったです。これからはネットじゃないかな?みたいな、その程度でした。パソコンを初めて触ったのが2001年頃で、その時にインターネットっておもしろいなと思ったんです。
決済業界というものがあること自体知らなかったんですが、転職活動をしている内にネットショッピングの可能性も感じ、思い切ってFintechの世界に飛び込んでみることにしたんです。」

ネットで何か商売を行なっている人に対して決済サービスを提案するという仕事を、13年間、役職がついても最前線で営業として働き続けてきました。しかし、突然、「決済以外の仕事をしたい」と思ったんです。その時に、自分の中で、「決済の仕事はもうおしまい」と区切りがついた気がしました。

今までとは違う業界を軸に転職活動を行っていたとき、知人からの紹介でファーストペンギンに出会いました。そこで「新規事業」を任せたいという熱いオファーをもらい、これからはここで頑張ってみようと腹を決めたんです。しかし、その中身は運命的にも、「新しい決済サービス」でした。

原田「新しいことをはじめたいと思ってはいたものの、自分の経験を活かせるのならと思いましたね。もう、私の人生は決済から逃れられないのかなと、運命すら感じましたし(笑)」


アクアゲイツを通して、機会損失のない世界をつくる

私たちが目指している”誰もが簡単に決済ができる世の中”への実現。この志は、「アクアゲイツ」というネーミングにも込められています。

原田「サービスをリリースする際に何百って数のネーミング案を上げました。その中で、“お客さんのニーズに柔軟に応え、透明感のあるサービスにしたい”という想いから、水(アクア)。
それと、多くの人が安心して決済処理ができる場所として、“セキュリティの高いイメージの門(ゲート)”をつくりたい。それらをあらわす言葉を組み合わせてできたのが『アクアゲイツ』だったんです。」

もちろん、すぐにとはいきませんが、決済事業で目指すところとは、『無審査』で導入できる決済サービスをつくること。サイトの運営者であれ、個人であれ、とにかく登録したらすぐにカードで課金や個人間送金ができるようなサービスです。
アメリカでは『Venmo』という個人間送金アプリがブームになりましたし、『PayPal』も登録すればすぐ使えますよね。日本でも『ONE PAY』という小規模なお店や個人間でも使えるオンライン決済サービスなども登場しています。日本でもこの種のサービスがどんどん浸透していくと思うんです。

”キャッシュレス後進国とも言えるこの日本で、いかに新しい決済文化をつくっていくのか”--2018年にペイメント事業部が立ち上がり、右肩上がりで成長を続けてきました。しかし、これで満足する私たちではありません。少なくとも私は、もっともっと、このサービスは大きくしていけると信じています。

いつの日か、多くの事業者がアクアゲイツを使っていることが当たり前になるよう、これからも挑戦していきます。


☟ファーストペンギンの決済事業について


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