僕が英語コーチになる理由 第3話 "Door is always open."
「ここは一体、どこだ?」
ラピッドシティ空港に降り立った僕は衝撃を受けた。
こんな広い空、生まれて初めて見た。
360度、地平線しかない。そこには空と大地があるだけだった。
1994年6月、僕の初めてのアメリカ。
摩天楼もハリウッドも無かった。
そこは中西部、サウスダコタ。地の果てだった。
*
ヒゲの師匠と僕は空港から車で、気の遠くなるような一本道をひたすら走った。目的地まで3時間。
行けども行けども景色は全く変わらなかった。大地と空と一本道。僕の気持ちはず